生物の進化に必要だったのは「報酬」だそうです。
本の中ではペンギンを題材にこの内容を説明しているます。ペンギンが餌をとるために海をながめながら飛び込もうか、飛び込むまいか悩んでいる光景は、TV等でみたことがあると思います。
海の中にはペンギンの餌である小魚等が泳いでいて、生きて行くいためにはそれを穫らなくてはいけません。しかし、海の中では小魚がとれる代わりに、天敵であるオットセイやシャチ等がいます。ペンギンにとって海に飛び込むことは魚が捕れるだけではなく、食べれられてしまうこともあります。
そのため、ペンギンは躊躇し、リスクが低くなった時点を見計らい獲物を穫りにいくようです。 動物の進化、人間の進化は発展は、リスクと報酬の駆け引きで状況を判断し、行動に移していきたといえます。
そして、この決断に大きく影響を与えているのがドーパミン神経だそうです。ドーパミン細胞は人間の生きていく上で必要な報酬に対して活動する細胞です。この中で快楽と最も強く結びついているのがA-10神経と呼ばれる神経細胞だそうです。A-10神経に電極を結びつけたラットは、刺激を発動するペダルを餌や水等をとらずに踏み続けます。この研究は麻薬等の研究で発展してきたそうです。
この細胞の面白い特徴は「予想外のズレ」に強く活動するという事で、すべての報酬に対して活動は発生します。つまり、本人が想定していた報酬以上の報酬が発生した場合に活動が活発に成るそうです。女性が男性のギャップなどに惹かれるのは、その予想外のズレが発生し、活発にA-10神経が活動、ドーパミンの発生が多くなるということだと思います。