Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

歴史

コロナで自主療養中に観た「じゃりン子チエ」

先々週から流行りのコロナにかかり3、4日38度の熱でうなされてました。神奈川の自主療養は10日間外出禁止なので、熱が下がると暇していました。部屋で監禁状態だったためやることはもっぱらスマホを見るばかり。 youtubeで「じゃりン子チエ」があったので、…

日本文化におけるいくつかのテーマ〜『日本人の性格構造とプロパガンダ』

この本は第二次大戦末期にイギリスの社会人類学者が日本人を研究したレポートをまとめた本になります。前回は第一章となる「日本人の性格構造とプロパガンダ」をまとめました。 noriyasu-katano.hatenablog.com 前回の内容にも書きましたが、この本を読むと…

日本人が読むと価値観が180度変わる本〜『日本人の性格構造とプロパガンダ』

『日本人の性格構造とプロパガンダ』はイギリスの文化人類学者ジェフリー・ゴーラーの4つの論文を翻訳家福井七子氏がまとめた本です。福井氏はルース・ベネディクトの『菊と刀』も訳されている方です。残念ながら私はまだ福井氏の翻訳された『菊と刀』は読…

日本は完全にアメリカに支配されていた事が分かる本〜『日本人の性格構造とプロパガンダ』を読んで

相変わらず日本人について自分なりに勉強しています。多分、調べれば調べるほど自分がつくづく日本人なんだなと感じるので、自分を深く理解する上でも日本人を勉強していこうと思っています。 そして、今回はジェフリー・ゴーラーの『日本人の性格構造とプロ…

【ネタバレ注意】『鎌倉殿の13人』に見る日本人の萌えポイント

2022年5月1日(日)、NHK大河の『鎌倉殿の13 人』が放送された。20時のNHKで放送された直後にYahoo!ニュースで既に「義高ロス」が報じられる。なんとも準備していた演出が見えすぎて視聴者を馬鹿にしすぎている。 news.yahoo.co.jp そんなことはさておき、こ…

ベネディクトが予見していた日本の未来〜『菊と刀』を読んで

『菊と刀』を一章ごと細かく読んできました。自分の中でも常々「日本人ってどうしてこんななんだ」と残念になることがあり、今回それが色々と理解できた様に思います。もちろん自分自身が日本で生まれて、日本で育っていて、99%日本人に囲まれた生活をしてい…

日本人を日本人とたらしめる根源〜『菊と刀』を読んで

今回は第十二章「子供は学ぶ」を勉強していきたいと思う。 今までは、日本人の人生観を見てきた。何度も言っているが、日本人は階級序列を非常に重んじてきた。それは東洋文化にある先祖崇拝の考えが江戸時代の士農工商で明確な序列が生まれ、さらに明治政府…

死ぬ気でやればなんでもできる〜『菊と刀』を読んで

運動系の部活動をやっていると「死ぬ気でやれ」というフレーズを聞かないことはないのではないでしょうか?「菊と刀」の第十一章では『修養』と題して日本人の「死ぬ気でやれ精神論を解説しています。 しかし、この章のタイトルになっている『修養(しゅうよ…

世間にバレなければ何をやってもいい文化〜『菊と刀』を読んで

今回は第十章「徳のジレンマ」を取り上げます。 この本を読むとつくづく自分の中にある日本人が浮き彫りになり、「確かに、そういう事だったのか」と色々と気付かされます。日本人として日本の文化の中で育った自分を見つめ直す良い機会だと思っています。 …

日本人には善悪の考えが欠落している〜『菊と刀』を読んで

相変わらず、日本人についてルース・ベネディクトの『菊と刀』を元に考察していこうと思う。今回は第九章で「人情の領域」の話。 第九章はタイトル通り日本人の「情」の話で、比較的わかりやすい章だと思う。 第八章までは、恩とか義務、義理の話をしており…

日本人の恩に対する考え〜『菊と刀』を読んで

相変わらずルーズ・ベネディクトの『菊と刀』を研究していきたいと思います。 前回は日本人の根底にある階級序列の話をしました。日本人の思考にある階級序列がどんなもので、さらに、なぜそれが日本人の核となってきているのかを菊と刀から自分なりに読み取…

日本人の階級序列への執着はどこから生まれたのか〜『菊と刀』を読んで

ルーズ・ベネディクトの『菊と刀』はアメリカ文化人類学者の視点からよく日本人を考察されていると思う。これは第二次大戦終結直前から日本人を研究した本だが、数十年経った現在でも日本人の習慣として残っている気がする。

結局日本人は何も変わらない。〜小松真一『虜人日記』を少し読んで。

この本は小松真一氏の戦争体験記である。捕虜になる前までを読んで思ったので、まとめておきたい。 どんな本かと言うと小松さんが体験した事を細かく本人が書いている。捕虜になり、ルソン島に移されてから時間ができたので書き残したらしい。それにしては細…

Netflix『World Wide Country(ワールド・ワイド・カントリー)』を観て

「ラジニーシ」もしくは、「Osho(オウショウ)」という人物を知っていますか?Netflixの『World Wide Country』を観ました。このドキュメンタリーを観て初めて知りました。大変興味深い内容なのでブログに書いておきたいと思います。 「ラジニーシ」という…

スティーブン・M・グリアという人を知っていますか?〜『世界最大の秘密の暴露』

デイブフロムチャンネルというyoutubeチャンネルがあり、昨年からそのチャンネルを見まくっているんだけど。このチャンネル何が面白いかっていうと、アリ森住さんっていう人が水曜日のコメンテーターで毎週登場します。この人のオカルト系の話がめちゃめちゃ…

Netflix『三島由紀夫 vs 東大全共闘』を見て

秋の夜長、友人の薦めもありNetflixの『三島由紀夫 vs 東大全共闘』を観た。もともと昨年の3月に映画で公開していたものらしい。コロナと会社のゴタゴタでそんな場合ではなかったからこんな映画があったとも知らなかった。 gaga.ne.jp さらに、当時こんなこ…

秦野稲荷木遺跡の第二回報告会に行ってきました。

2018年8月11日猛暑が続く中地元の秦野で稲荷木遺跡の第二回報告会があるということで、参加しに行ってきました。前回からさらに規模を広げ調査が行われた様です。 noriyasu-katano.hatenablog.com 残念なことに前回発掘調査が行なわれた場所はすでに新しい道…

自殺者が増えるのは当然〜エドワード・T・ホールの『かくれた次元』を読んで

Day 25 まだ読んでいる途中だが、色々と考えさせられる本なので書き留めておきたい。 この本を読むきっかけは、養老孟司の「遺言」の中で紹介されていたので、早速amazonでポチりした。 遺言。 (新潮新書) 作者: 養老孟司 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2…

『絵画で読む聖書』を読んで

中丸明氏の『絵画で読む聖書』が面白すぎるので、書き留めて置きたい。 絵画で読む聖書 (新潮文庫) 作者: 中丸明 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2000/11/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (33件) を見る 一見、アート系の…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期を読んで)

Instagram 占領期をなんとなく読み終えた。しかし、あまりよく理解できなかったのが正直な感想である。敗戦二日後から誕生した東久邇内閣から2回目の吉田内閣まで5人の首相と6代の内閣の話をまとめた内容だった。 各首相の生い立ちから内閣発足までの細か…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期:疑問)

前回に続いて、今読んでいる「占領期 首相たちの新日本 (講談社学術文庫)」をネタにして投稿したい。前回の続きで、東久邇内閣では、考えかたは現代にも通用する様な思想を持って立ち上げられていた。しかし、それはその当時として余りにも早すぎたのか受け…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期:東久邇内閣)

過去は変えられないものであるが、過去から学ぶことは多い。前回「日本人の根底にあるものってなんだっけ?」では、最近の話を引き合いに出させてもらったが、今回はもう少し、過去を勉強していきたい。 ある人から紹介された日本の歴史本を読み始めている。…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?

去年の暮れから気になっていたのが、日本人が政治に興味がなくなり、表層的な関心ごとに吐出している点だ。しかし、戦前までの日本人の国民性はそこまで政治などに無関心だったのだろうか。選挙の時などメディアは選挙特番を組んで放送しているが、実際投票…

2016年を振り返る

今年は、結構ブログを頑張った年だった。と言っても頻繁に更新するようになったのはここ数ヶ月のことだろう。習慣にするのは結構大変だとつくづく思う。GAの計測も全体的に横ばいといった感じだ。WELQのように1年で爆発的に数字を上げるのはやはり難しい。 n…

芸術を単純な心情表現として教えられる悲しさ

高校時代に美大を目指すため、美術系の予備校に通った。デッサンに夢中になったけど、結局学力の方が及ばず、断念。専門学校に通いCG(コンピューターグラフィック)を勉強したが、今に生きているのはWebの技術だ。 そんな、美術系男子だったので、高校時代…

ノーム・チョムスキーの『メディア・コントロール』を読んで

以前、アメリカに憧れて1年半くらい住んでいた。あの頃はただただアメリカ文化への憧れでしかなかった。すでに10年以上前のこと、ちょうど9.11が起きた直後にアメリカに渡った。それから、10年以上がたちノーム・チョムスキーの『メディア・コントロール』を…

未知の反重力物質

久しぶりにブログを整理していたら、古い記事を見つけた。 noriyasu-katano.hatenablog.com 今までこの反重力の装置について、頭の片隅で気になっていた。そして、最近これを詳しく取り上げている本を見つけた。 本のタイトルは「超不都合な科学的真実」であ…

なぜ日本が太平洋戦争に向かったのかー『私が伝えたい日本現代史1934-1960』

photo by huangb たぶん、渋谷は今日も元気だろう。「私が伝えたい日本現代史1934-1960」はそんな日本がおかしかった時代を田原総一郎が経験と共に語っている本です。 話は1934年の田原氏誕生以前から始まります。満州事変と226事件がはじめの章で紹介されて…

日本人ってなんだ?〜『菊と刀』

photo by Dziunka (an amatour photographer) 太平洋戦争中にアメリカが民族学者が日本の文化や人間性などに関して調査した『菊と刀』を読んでいます。研究課題と題した第一章では、なぜ研究に至ったかを描いています。 その一文を読んだだけで衝撃が走りま…

あまりにも偏っているだろぉぉぉ〜海賊と呼ばれた男

photo by kevin dooley 年末を実家で過ごし、おやじが面白いといって「海賊と呼ばれた男」を渡してくれました。前から少し気になっていたので、いい機会に上下巻を預かり読み始めました。 最初のうちはなんとなく面白いと思って読んでいたのですが。 海賊と…