photo by Carlos Andrés Restrepo
ラストデイズを見てきました。
http://www.elephant-picture.jp/lastdays/
カートコバーンの最後の3日間を描いた作品です。
泣きそうになりました。深夜、一室で歌を歌っている姿を見て、あまりにも切なくやりきれない思いになりました。
人生にやさぐれた状況で見たせいか、もっとやさぐれてしまいました。
監督のガス・ヴァン・サントの作品は時間軸がなくすべてのシーンが時間をこえて同期、重複していきます。一回でこの映画を理解しようとする方がおかしいです。また、DVDがでたら見たいと思います。
結果的に「なぜ、カートコバーンが死を選んだのか」という疑問には全く触れず、淡々と生きる事への苦悩を描いています。それ自体がカート・コバーンって気もします。
主演のマイケル・ピットの演技があまりにもカートを思わせ、実際の3日間もこんな感じだったのだろうと思います。最後、死体が警察に収容されるシーンはその当時フジテレビの夕方のニュースで流れていた映像と全く同じシチュエーションで当時の記憶を思い起こさせました。
映画から受け取った死の理由を自分なりに考えると彼は単純に死にたかった、それだけの様な気がします。もともと、人生に何も期待しないで生きてきて、タイミングよく一人になれた。そこでタイミングよく死への思いがつのった、単純にそんな感じがします。
しかし、彼の姿はやはり憧れます。