久々にレビューでも書こうかと思います。 以前から私は記事でNetflixは最高で、Amazon Primeはダメと言うのを書きました。
noriyasu-katano.hatenablog.com
ダメな理由としては没入かんの演出と言う点でした。 ただ、今回紹介したい2本に関しては非常に面白い内容です。しかも英語なので全く違和感なく世界観を受け入れられる作品でした。
死後の世界と交信できる女性の話『undone』
まず紹介したいのは、宮台真司さんが紹介していたので気になって見た作品です。
Undone (An Amazon Original Series Soundtrack)
- 発売日: 2019/09/13
- メディア: MP3 ダウンロード
子供の時にお父さんをなくした女性が、ある交通事故でお父さんの幽霊と交信できる能力を持つことができるようになり、お父さんの無念をはらすと言う作品。 宮台さんの説明がうまいので動画も載せておきます。ただし、ネタバレ注意です。
【5金スペシャル映画特集Part2】救いようのないこの世界に映画が一筋の光明を見出し始めたわけ
面白いのが、パラレルワールドにアクセスするための方法として、脳に何らかの障害が発生することによりパラレルワールドにアクセスできるようになるところだと思います。 多分、作品の表現として「ロトアニメ」と言う手法を使って表現しています。
一度実写で撮った物をアニメーションにする感じだといいます。
最近思うのが時間の感覚や異次元の感覚っていうのは、物理的な移動というのではないんじゃないかと思います。物質自体の概念や時間の概念というのは全て意識が作り出した概念であり、むしろそういう物に取り憑かれているような気がしてしょうがないです。
それは飛躍してマトリックスの世界を思い描くのかもしれませんが、そこまで飛躍した世界ではなく無意識の世界には時間が物理などの概念がそもそも存在しておらず、意識の世界だけで存在しているような感じです。言葉で説明するのが難しい。
本来は全てが同一時間、同一場所、同一的に存在していて、その観察者が個々人の持っている意識でそれぞれの時間や物体が存在して、それがより集まったのがこの世界なのではないのかなと思えてしょうがなくなってくる。
不思議なロボットと自然の共存『ザ・ループ』
シモン・ストーレンハーグという作家をご存知だろうか。彼の作品はレトロな機械たちが日常に奇妙に存在しているシュールな世界観を描いている。
『ザ・ループ』はこの世界観をもとに作られた作品です。
Tales From the Loop | Official Trailer
この作品はいくつかの話が何となくつながっている一見オムニバスぽいけど実は一つの世界を描いている作品で、シリーズを通して非常に不思議な作品です。 普通のSFで描かれるようなロボットが活躍する世界ではなく、あたかも全ての不思議な現象が普通に存在しているという設定で、シモン・ストーレンハーグのアートの空気をそのまま忠実に映像で表現しているのが素晴らしいです。
アメリカの実態を描く 『ザ・ワイヤー』
この二つの作品だけでも今までのAmazon Prime を見る価値があるのですが、最後に紹介するのが『ザ・ワイヤー』です。 だいぶ古い作品で2002年の作品ですが、この作品はアメリカの実態を描いていて、「やっぱ、アメリカも一緒じゃん」って感じになります。
メリーランドのボルティモアの警察官達を描いた作品です。私もメリーランドの端っこに1年くらい住んでいて、ここまで酷かったのかと思い返して見ていたのですが、非常に面白いです。 シリーズ1では麻薬ギャングと警察官、2では港の作業員達の汚職、3では教育、4では政治、5でメディアとそれぞれの業種で起きる事件と共にアメリカの実態をさらした作品です。
何だかんだ、日本人はアメリカ文化に魅かれますが、これを見ると全くそんなことはなく、アメリカも日本とそんなにかわんねーじゃんって感じがします。
エレクトリック・ステイト THE ELECTRIC STATE
- 作者:シモン・ストーレンハーグ
- 発売日: 2019/04/08
- メディア: 単行本