Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

【ネタバレ注意】Netflix『Don't look up』を観て

Capital Sunsets on Capitol Hill

明けましておめでとうございます。 2022年幸先よくブログを書こうとモチベーションが上がりました。上がった理由はNetflixの『Don't look up』を観たからです。デカプリオがている映画で昨年末にNetflixで公開されたから、年始の暇なこの時期に見てみました。 何か政治の話と思いきや、色々と込み入った非常にテンションが上がる映画でした。

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どんな内容?

どんな内容かというと、ある天文学を専攻している学生がたまたま新しい彗星を発見します。新発見と思って教授(デカプリオ)に話ます。みんな喜んで軽いお祝いをしている中教授が彗星の軌道を計算し始めます。最初はお祝い気分だったんだけど、教授の顔が変わっていき、パーティはお開き、発見した学生と共に軌道を計算し直します。ここまでがオープニングです。

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大体この手のサイエンス物っていうのは発見までに30分くらいかかるんだけど、発見までが数分でした。発見後とんとん拍子で話が進んでいきます。地球衝突だから結構シリアスな話なのかと思いきや全くそんなことはなくコメディだと思います。

デカプリオってタイタニックのイメージが強すぎて好きじゃなかったんですが、『Catch me if you can』辺りから好きになり始めました。2020年の『Once upon a time in HOLLYWOOD』もゴールデンコンビで面白かったです。

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話を戻して、映画ですが、冒頭で新しい彗星が残り半年と14日で地球に衝突するのがわかります。科学者達はすぐにNASAに連絡し、すぐにワシントンに行くように伝えられ、すぐにアメリカ軍が2人を迎えにきます。緊急事態だからメリル・ストリープ演じる女性大統領に掛け合いにいきます。こんな感じで話が進みます。

何が面白いのか

実際に何が面白いのかというと、現実的な話の進行なんですよね。シリアスなサイエンス映画だと緊急事態ですぐに大統領に話に行って、それは大変だって事になってシリアスさが増していくんだけど、この映画の面白いのは、大統領に掛け合いに行ったら、大統領が誕生日パーティで面会できず、わざわざ軍のジェット機で来たのにまる1日待たされたり、掛け合っても大統領は次の選挙のことで頭がいっぱい、そんな半年後の地球滅亡の話をされても選挙に大きな影響が出るだから、まずは静観しましょうとなる。らちがあかないからメディアに掛け合いに行って有名なワイドショー的な番組に出演が決まるんだけど、メディアの出演に不慣れな二人。全く真剣に取り扱ってもらえない事に発見者を演じるジェニファー・ローレンスがカメラの前でブチギレる。。。。

っという具合に、本当に彗星衝突があった場合に実際に起こりそうな話をおもしろおかしく映画にしています。アメリカ版の『シン・ゴジラ』のような映画です。

タイトルの『Don't look up』の意味

タイトルがDon't look up「上を見るな」なんだけど、最初は彗星衝突で、何か上を見たらゾンビのように変な光線が出て死んじゃうような怖いサスペンスかと思ったんですが、そうではなく、これって権力に対する隠語というかそんな感じを受けました。終盤になっていくと面白さが増していくのでその意味が徐々にわかってきます。 結局、アメリカも日本も同じでみんな大きな問題に対して先送りしたいんですよ。多分人間の習慣ってそんな感じになってしまったのかもしれなくて、原始時代とか棍棒で戦争していた時代なんて、命を脅かす存在が常に近くにあった。だから常に命を守選択を常に突きつけられていた。それが正解か不正解かは問題ではなく、常に行動できていたのかもしれない。しかし、平和になって明日死ぬ状況なんて無くなってきた、そうなるといざ命を守選択をしなくてはいけない時に判断や行動ができなくなっているんだと思う。 ただ、この2年でその選択、判断、行動をしなくてはいけない状況だという事になんとなく気付かされた。この映画はまさにそれを代弁しているようなきがしました。