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Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期:東久邇内閣)

静 (Sei)

過去は変えられないものであるが、過去から学ぶことは多い。前回「日本人の根底にあるものってなんだっけ?」では、最近の話を引き合いに出させてもらったが、今回はもう少し、過去を勉強していきたい。

ある人から紹介された日本の歴史本を読み始めている。「占領期 首相たちの新日本 (講談社学術文庫)」を読み始めている。読了の関係からどこまで定期的に投稿できるかわからないが、自分への備忘録も兼ねて記事としていきたい。

 「占領期 首相たちの新日本 (講談社学術文庫)

この本、まさに日本が戦後アメリカ(GHQ)に支配されていた時期の首相を中心に描かれている。敗戦から二日後に誕生した東久邇内閣から七年後までの、幣原、吉田、片山、芦田、再び吉田までの話がまとまっている。

私が、最近気になっていた現代日本の資質を問う戦後の状態を明らかにできそうな著書である。

東久邇首相

先述した様に東久邇宮 稔彦王(ひがしくにのみや なるひこおう)は戦後二日目に首相として天皇から命じられた。東久邇首相はその当時としては斬新なセンスの持ち主で、皇族内でも変わった性格の持ち主だった様だ。若い時はフランスに留学するなど国際的な交流が強くとても先進的な感覚の持ち主だった。その様なバイタリティやインテリな点が、敗戦後の混乱時に必要とされたと言える。

内閣設立後、混乱の中で新しい政府を打ち上げるべく、東久邇首相はとても斬新な考えを打ち立てる。フランス留学の影響もあり、新しい政府としての形を自由主義で開かれた政府を打ち立てた。

まずは手始めに「全ての政治犯の釈放」である。戦時中、共産的な思想や政府に楯突くものなどが政治犯として捕まっていた。その政治犯の無条件釈放である。その他、会議制の改革を目指し、選挙年齢の低下、婦人に選挙権を与え、選挙法の簡素化、貴族院の廃止などなど、その当時としてはとても斬新で今でも通じる様な内容も盛り込まれていた様だ。

さらに、敗戦の要因としても的確な原因を挙げている。それは、余りにも多くの規則や法令により、結果的に国民が縛られてしまい、国のためにしていたと思いながら、国自体が動脈硬化に陥っていたと指摘している。そして、軍官民それぞれが責任があり「全国民、一億総懺悔」が必要だと言っている。

首相の落ち度

この様に先進的で的確な感覚を持っていたにもかかわらず、その立案したものは実施されなかった。本書によると以下のことを挙げている。

  • 首相は閣僚に指示は下が、政府組織内部で政策執行させる指導力がなかった。
  • 政府内にリーダーシップの分解が起きてしまった。
  • 最高司令官との関係が築けなかった

この3つの点で首相が考えていた政治の方向性が大きく変わった様だ。

この内容を見ると、日本政府自ら懺悔を唱えており、さらに、日本政府と官僚により、その当時の思想が大きく変わってしまったという感じが受けられる。つまり、結局自分たちの手で自分たちの首を絞め始めてしまったのではないかと思う。

まだまだ、読み始めたばかりだが、自分の考えを確かめるためにも良い機会だと読みながら感じている。

占領期 首相たちの新日本 (講談社学術文庫)

占領期 首相たちの新日本 (講談社学術文庫)

 

 

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