※この記事には『ダヴィンチ・コード』で書かれているミステリーについて記述しています。
最近『ダヴィンチ・コード』をはじめ関連書物にあげられている『レックス・ムンディー(荒俣宏著)』や、『芸術学ハンドブック』『ソフィーの世界』を読んでいる。
これらの本に関係しているのキーワードが、キリスト教、ダヴィンチと言ったものだ。
『ダヴィンチ・コード』の評判により、番組でもダヴィンチやレヌン=ル=シャトーなどの特番が組まれている。ミステリーの一つはキリストと娼婦と娼婦とされているマグダラのマリアの結婚に関してであり。イエスの血をひく子孫が存在している事を示唆している。
もともとキリスト教が今日のように巨大な勢力になったのも当時のローマ皇帝の影響が大きいらしい。その後のキリスト教も政治の立役者にしかすぎなく教典の内容も捏造されたものとされている。
しかし、この考えには疑問が感じられる、その他の関連書、または当時の哲学の流れをまとめた『ソフィーの世界』などを読むと、現在謎やミステリアスに書かれるキリスト教の陰の部分が対した物ではない事に気づく。
わたしがクリスチャンではなくその事実(『ダヴィンチ・コード』で書かれた事実)の影響が少ないという理由もあるのかもしれないが、古来より宗教は常に政治と関係を持ってきている。現在においてもアメリカ大統領のブッシュが再選できたのもこのキリスト教団とのかかわりが濃く映し出されている。
仏教などはもっと明確だ。各地方にある大仏や神社などはまさにその当時の権力者がたてたもの。そして古来のキリスト教が政治との関与があってもおかしくないであろう。
そこでとらえるべき事実は、キリスト教が存在していた事とキリストという人物がいたということ。また彼が結婚し、子供をもうけたかは現段階の私の知識では判断しかねるが、彼が繁殖能力に欠損がなければその可能性は否定できない。という事がわかる。
そして、権力保持のためにキリストをより神秘化し高貴な物にする事は、当時キリスト教を利用していた政治家にとっては必要なことだろう。
だからといって一方向性を重視している宗教の影響が全国民の未来を左右するのは非常に危険だと思う。