Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

算数問題『3.9+5.1=9.0』だけじゃない、最近のローマ字の考え方にも疑問!?

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子供が冬休みに入り、手作りの国語と算数ドリルを宿題として持ってきた。国語は感じ練習とローマ字だ。そのローマ字を教えている時にちょっと驚いた事があったので書き留めておきたい。

 何に驚いたのかというと、写真の内容だ。写真は小学校3年生の国語の教科書である。ローマ字のページで、「おとうさん」と「おねえさん」の表記の部分が私が習った時とは違っているように思う。

「otôsan」か「otousan」か

私が子供の時はローマ字としては「otousan」と教わったように覚えている。なぜなら、ひらがなで書くと「おとうさな」であるため、「u」の表現を表していたと思う。

しかし、今の教科書では、「otôsan」と表し、「o」の上に「^(サーカムフレックス)」をつてけ「う」の表現を伸ばしている事がわかる。つまり、「おとーさん」という事だ。これは非常に違和感を感じた。さらに、混乱を招いている感じがする。さらに「おねえさん」も同じように「おねーさん」と「onêsan」と書くらしい。

表音文字の考え方

これはどういう事か自分なりに整理してみた。この考え方は発音を忠実に表現している表音文字の考えかたで、英語が本来持っている考え方だと思う。日本語の漢字などは言葉だけで意味が通じるようになっているので表意文字となり、英語のように言葉だけ見ても何を言っているかわからないのは表音文字となる。

そう考えると確かに「とう」や「ねえ」は母音で考えると「ou」と「ei」になり、これを伸ばすようにも聞こえる。「too」や「nee」という感じだ。

こちらのページでより詳しくローマ字の伸ばす表記に関して詳しく説明している。

ローマ字の長音のつづり方

実践的なのか?

しかし、ここで大きな問題が起きる。この表記方法は今の時代に実践的なのかという点である。確かに、英語本来の考え方に近い表記方法で、発音を文字に変えるという考え方はのちの英語教育には非常に良い事だと思う。

日本人の発想の中に文字を音として捉えるという価値観がない状態で英語を教えられるよりも、音として捉える文字もあるという認識を持たせるのは良いと思う。ただ、問題なのは今のパソコンでの入力方法で一番採用されているのは、ローマ字入力だろう。

ローマ字入力ができなければ、はっきり言ってキーボード付きのパソコンでは入力が難しい。そう考えると、このローマ字の教え方は今後の役に立つのだろうか?

アルファベットとは本来そのように音を表すもので、ローマ字とは日本語でしか表現できない物事をアルファベットを使って表現しているだけに過ぎない。つまり、「おとうさん」をローマ字で表現する事自体が非常にナンセンスだと感じる。「おとうさん」をローマ字で表しても、外国の方には全く通じない。「おとうさん」は「father」じゃないと通じないのである。

よく公園の地図やバス停の表記でローマ字に置き換えた表記がある。しかし多くのものが通用しない事がよくわかる。例えば「第一公園」とかあるとすると、「Daiichi-Kôen」では、海外の人には全くわからない。「first park」としないと公園かどうかすらわからない状態だ。

さらに、ヘボン式のローマ字で「otôsan」と記述しても、パソコンでは入力できない。

ちなみに、この 「^(サーカムフレックス/)」をパソコンで表示させるのは、OSのバージョンごとに違うようだが、MacのEl Capitan以降は比較的簡単に入力できる。

yaoki.hatenablog.com

用途を分けてきっちり教える事が重要

ここまでだと、今のローマ字教育が実生活にそれほど役に立たず意味のないものに受け取られてしまうが、しかし、固有名詞などはローマ字で表現しなければいけない事は多々ある。需要な点は小学校の先生がこの様な事を意識してちゃんと子供たちに教えているかという点だと思う。

とても、複雑な事で、大人でも分かりにくい事だから、到底子供には理解できないだろうと思うかもしれないが、その時点で教育者失格だと思う。小学校3年生の息子はすでに自分のMacBook Airで自分でローマ字入力を使って検索をしている。そのため、表音文字で教えている学校のローマ字とパソコンで入力するためのローマ字をちゃんと使い分ける必要があると説明した。重要なのはその様にちゃんと背景を説明し、難しくても教えるべきであり、それを教える側もちゃんとそれぞれの用途や目的、使うメリットやデメリットを教えるべきだと思う。

算数のテストで「3.9+5.1=9.0」が減点

先日話題になった算数の問題でもそうだが、これは算数自体を理解しておらず、教科書で教えるマニュアルに沿っているだけでしかない状態だ。本来であれば、「9.0」でも「9」でも問題ないはずなのに、それが減点される。

grapee.jp

減点する理由が先生の中にあり、その事が理解できるのであれば、「.0」で減点しても良いと思うが、その理由が単純なマニュアルに則ってないからという回答とかだと理不尽極まりないと思う。

これと同じ様な問題はまだある。

togetter.com

こちらは、影が時間ごとに動く理由の問題だが、こちらも「学習した事を使って書きましょう」と明らかに先生の字で訂正されている。これも、本来の「教える」という行為を履き違えたとんでもない採点と言える。

小学校の先生方にお願いしたい事

もし、このブログを小学校の先生とかが読んでいただいているのであれば、是非お願いしたい事があります。小学生の子供を持つ親として切なるお願いになります。

確かに、いろんな子供がいて、いろんな親がいるから非常に大変だと思うが、教育をただの自分が食べるためだけの仕事として捉えないでいただきたい。そして、子供を子供として捉えないでいただきたい。経験の少ないだけの人として捉えて接してもらいたい。これから世の中は大きくめまぐるしく変わっていき、教育はその世の中を渡り歩くための武器になると思っている。だから、粗悪な武器を持たせるのではなく、一気にドラゴンを倒せるくらいの武器をちゃんと持たせて欲しい。