昨日は、高校時代からの友人の結婚式に出席させていただきました。
一次会、二次会とともにすばらしい式になり、古くからの友人である新郎のスピーチには、恥ずかしながら涙してしまいました。
そして、恵比寿で行われた二次会も無事終了し、久々に高校時代の仲間がそろったので、式には参加できなかった友人が働いているフランスレストランに三次会として訪れました。
場所は恵比寿商店街を抜けた所にある、「De ROANNE」
二次会終了後、場所探しに電話をかけ無理なお願いを受け入れていただき本当にありがたかったです。彼はフランスで1年半以上コンシェルジュの修行を積み、常にひたむきに料理と「おもてなし」に取り組んできたのだろうと思います。
彼の接客は完璧以上の物でした、私たちが突然おとずれても、すべての状況を瞬時に把握し料理を決め、テーブルをセットし、招いてくれました。いままでにあそこまでの最高のもてなしを受けた事がありませんでした。
もてなすと言う行為
「もてなす」という行為はデザインと非常に近い行為だと考えています。クライアントの為に一番のデザインをする。自分の中での最高級の物を提出する事がデザインの第一条件ではありません。クライアントが求める物が一番でな訳です。だからといって単純に言われた事や文面だけを追っただけでもクライアントの求めている物にはならないと思います。
今、クライアントがどういう状況なのか、どんな過去があるのか、どうしたいのか。
私は、彼と電話で話している間にいろいろと彼から質問をされました。「何人でくるのか？」「お腹はすいているのか？」「二次会でだいぶ飲んだいるのか？」「いつもの連中なのか？」
たぶん、この質問の答で出てくる品は変わってくると思います。
訪れて最初に驚いたのはテーブルセット、短時間で用意していただいたのだかすばらしい物でした。まさに圧巻。着座し白ワインをいただきました。すっきりする味わいで口に残らず、いままで飲んでいたビールを洗い流す感じでした。
最初にだされた前菜はトマトとムース（なんのムースか忘れました）のなんと言ったら良いのか勉強不足です。一見アイスの様に見えるのですが食べてみるとこれが以外、トマトのあっさりした味わいがと塩がさっと口の中をひきしめ、酔いは一瞬で覚めました。
今でも想像しただけで口の中で広がります。次にいただいたのはバターとパンです。このバターとパンがもー本当にうまい。無添加と有添加のバターなんですけど、どちらもうまい。あんなにおいしいバターは初めてです。バターだけでも食べられる。
その次に出てきたのはハムだった様な気がする。でアボカドのムースとパンプキンと赤ワインのビネガソースにボイルしたカニをみじんにしたもの、このパンプキンと赤ワインビネガのソースが甘くておいしい。で甘いインゲンがのってた。
最後に、赤ワインがでてクルミとレーズンが入ったパンとチーズがでました。ブルーチーズが臭みがなくて味もまろやかだけどブルーチーズのうまみがきわだっててほんとうまい。
結婚した両人にはパテシェから「おめでとうと描かれた」デザートがでてきました。
もースキがない。サイコーのもてなしを受けました。二次会の会場からレストランまで500mの距離、雨が降っていたせいか五月にしては寒い気温、テーブルセットされている時に外で待たされていたため、寒いだの帰る帰らない、他の店にしようの押し問答。
しかし、いざ食事が始まるともーいままでが嘘だったかの様に場は盛り上がり話は弾み、これが本当のもてなしなんだと気づかされました。レストランでの彼の振る舞いやしゃべり口調、内容、事細やかに気を使い場の雰囲気を盛り上げつつ、決して立場を崩さない仕草には彼の魂を感じました。
今月で30を迎え、一緒に訪れた仲間も今年で30を迎えます。半分は家庭をもち養うという厳しさの中で自分を表現しています。また、自分の技術を磨き自分の道を歩んでいる者もいます。20代を共に苦しんだ彼らが非常に愛おしく思いました。
そして、私はというとビール片手に昨日の思い出を振り返りながら、主題と全く別の方向で終わろ王ととしているブログを描いている訳で、これもまた人生だなと満足して明日の月曜日に備えます。まだまだ頼まれ事が多いけれど、ビールを飲んじゃったのでもう寝ます。
てな訳で、またまた「welcomboard」を描きました。
http://comsense.carbonmade.com/projects/12422
今年にはいって3枚目？！来月にまた書く予定。そろそろ結婚しないとねー。
