Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

絵画への誘い『レイアウトの法則/佐々木正人』

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photo by Dusty J

『レイアウトの法則』を読んでいます。

この本を読んでいて幼い自分が描いていた画家への妄想はとても浅はかな物だと気づかされました。

本の内容はジェームス・J・ギブソンにより生み出され生態学の立場から知覚を解説している物です。

まだ、前半までしか読んでいないのですが、今までの自分が思ってい絵画・芸術への思いが一変しました。特に印象派に対する気持ちは大きく変わりました。

なんとなく、自分の絵画史 

16世紀、レオナルド・ダ・ダビィンチにより生まれた空気遠近法。対象が遠ざかるほど対象の色を薄くして遠近感を生み出す。その表現方法で表現しようとしたのは、対象との色(光)による距離感でした。しかし、その後、モネ、ゴッホセザンヌに代表される印象派達の表現は色を使い光そのものを表現する事で、対象の存在感表現しました。

その後、画家達は時間により刻々と変化して行く光の様を一つのキャンバスで表現しようとしていきます。それがキュビズと呼ばれる時代です。僕はどちらかと言うと、平凡な風景を描いている印象派の主題よりもアグレッシブに挑戦しているキュビズムなどの方が心に残っていたのですが、この本のおかげて印象派の作品に興味を持ち始めました。

やがて絵画の方向は画家の内面を表現していく物に変わって生きました。では、なぜ認識学、生態学が絵画にひもずくのか。ギブソンの考えの生態学的知覚の考えでは光は包囲光と呼ばれる物で、ケプラーデカルト以降の光学者たちのエネルギー線としての光刺激とはまるっきり違った物でした。

光源から発せられた光は周囲の表面に衝突して多方向に散乱反射を起こす。太陽からまっすぐはいった光は地球の環境で散乱光になります。結果として光が満たす状態になります。この状態を「照明」とよび、この光の事実を包囲光と呼ぶそうです。そして、包囲光は視覚の資源であると言えます。

また、光にはこの散乱する対象の情報も含まれています。それは私たちには色として認識され、特殊な装置持っているカメレオンや一部のイカになどにはその情報を表現できる能力があります。

なんかまとまりのない文章でしたが、また続きが書きたくなったら書きます。

 

レイアウトの法則―アートとアフォーダンス

レイアウトの法則―アートとアフォーダンス