またまたつまらない内容だが、自分の備忘録のために。 『菊と刀』を読んでアメリカ人が分析する日本人が何となく理解できたので、今度は日本人から見た日本人を読み解いてみたい。山本七平の『空気の研究』は1977年に出版された本である。山本七平自身戦争を体験した人で、戦後数十年経って出版された本である。
この2冊は、日本人という研究対象を全く真逆の立場から書かれている。片方はアメリカ人の女性で人類文学者という立場で、戦後早い段階で出版されている。片や『空気の研究』は30年くらい経った後日本人の男性で兵士として戦争に参加した人物が書いている。しかし、2冊が捉えた日本人像は概念的に共通している点が多い。もちろん、山本七平が『菊と刀』を読んでいないという確証はないので、もしかしたら何らかの影響は受けている可能性は十分にある。
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