Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

『コンピュター言語の進化論』を読んで

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2019年7月は選挙の告示と共に、セブンPayの話題から始まった。 アプリなんかまともに作成していないコンビニ業者が決済アプリを作ろうとしての結果なのだろう。

数ヶ月前に「コンピュター言語の進化論」と言う本を読んだ。1988年に初版された様で古本屋で購入した。 是非エンジニアを目指している人には読んで欲しい本だ。

この本は大きく2つの構成になっている様で、前半は言語からプログラミング言語に移り変わっていく思考の変化と後半はFORTRANCOBOLなど、当時流行っていた言語の解説になっている。 読み応えがあるのは前半部分である。

物心ついた頃にはファミコンが発売され、PC-9800があった。人はすでにあるものは何も疑問に思わずそのまま使い続けるもので、自然言語にも全く疑いもせず、それをそのまま鵜呑みにした。 その物自体の起源などよっぽどのことがない限り疑問に思わないのが普通である。

そこで、普段触っているコンピュータ言語が気になり、本を手に取った訳である。

論理構造を記号化したことがきっかけ

この本ではコンピュータ言語の起源に思考の道具としての言語がある。現代では数学と国語が別の分野として扱われているが、根本ではこの2つの分野は一つのものなのだ。

そもそも数学は記号を使って思考を説明するための道具だと考えられる。1+1は「ある一つの物とこれと同じ種類のもう一つの物が加わる」ことを説明している。 中学生の後半から証明とかいうことも数学で行われる。 この証明などはまさに思考を記号によって説明する工程である。

つまり、言語の進化の工程で思考自体を説明するための記号的要素によって簡略することができ、さらに簡略によって思考自体を大きく膨らませることができる。 この事で数学が発展したんだと思う。

先ほどの足し算の例でも、単純な数式だが、この数式を成り立たせるためには、複数の概念を理解しないと成り立たない。 「1」と「1」 というのが同じ物を指しているという事と、さらに「+」は加えるという概念だ。この概念があるのとないのでは理解の効率が大きく違ってくる。

コンピュータ言語の発達はこの様な概念を大幅に正確に計算するための言語だと言える。