子供が小学生にあがり、国語の授業で「漢字」が出始めました。
まだまだ小学一年生の漢字は簡単なもの、漢数字や「生きる」「田んぼ」などの簡単なものばかり、しかし、子供にとっては初めてのこと。
そもそも、ひらがなやカタカナもまともに理解していないのに漢字を覚えるのは本人にとっては至難の技。たぶん、当人としては「やらされている」状況なので、覚えるというか、覚えさせられている状態。ただただ、学校にいって、先に生きている人、親と同じ年くらいの人が言うから覚えないといけないんだろうなということだろう。
カタカナもどれにカタカナを使ってどれがひらがなで書かなければいけないのかもわかっていない。「外国から来た言葉を、わかりやすい様に書いたのがカタカナだよ」と教えても、そもそも「外国ってなんだよ」って言った様子。
そんなごちゃごちゃの中、漢字に突入。
どの様に教えて、覚えてもらうか考えた結果。たぶん、重要なのは単純に漢字を覚えてもらうというより、なぜその漢字(見た目)になったのかを教える事で効率的に覚えてもらえもらえると思った。
そんな事を考えて探したのが、「漢字なりたちブック1」。
この本は非常に良書。
まず、何が良書かというと白川静氏の文字学をもとにしている事。そして、単純に成り立ちを書いているではなく一つ一つの漢字が簡素にまとめられていて読みやすい。大人の私が読むのはもちろんですが、子供にとって読みやすくなっている。
今日初めて知ったのが、「百」という漢字は白川文字学では「白」に「一」を足してつくった漢字らしい。昔は白を百の位として数えていたので、二百は「二」に「白」で作られたらしい。そして、なぜ「白」かというと、「白」はもともと骸骨の頭「しゃれこうべ」から来ているので、昔の人はしゃれこうべを百の単位として数えていたらしい。それが今に「百」に成った。
こう考えると非常に興味深い、あまり良くない本だとこういったちょっと「おそろしい」話を子供にしない傾向があるが、この本ではそんな成り立ちでもちゃんと教えているのでとても良い。
学年ごとに出版されているので、子供に漢字を覚えさせたい人や興味をもってもらいたい人には良い本。