Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

【ネタバレ注意】インド人ってやっぱりすごい。『バーフバリ 王の凱旋』を観て思ったこと

India

同僚の熱烈なおすすめがあったので、『バーフバリ 王の凱旋』を観てきました。

個人的な感想から言うと「すごい映画!!」だと思います。いろんな意味での「すごい映画!!」です。まず、自分の中で納得したのが、インド人の人の美意識ってこう言うものなのだなと言うのが理解できました。


『バーフバリ伝説誕生』ダイジェスト映像

 インドの美意識

20代はじめにインドに2週間ほど友人4人と行ったことがあります。すでに20年前になるので、今のインドとはかけ離れていると思います。ただ、その当時からインドの美意識と言うのには興味を惹かれていました。
それを痛感させるのが、バーフバリの冒頭にあるオープニング部分だと思います。表現こそはCGを使っていますが、そのモチーフや色使い、ポージングなど、インド芸術を模倣する美しいオープニングです。ヒンドゥー様式がふんだんに取り入れられて、石の文化を感じさられます。

非常なほどの二元論の世界

この映画は端的に話すと、絶対的な王が絶対的な悪と戦うという話です。例えるならポジティブなバットマンと言うような感じでしょうか。大富豪のブルース・ウェインが自分の財を使って悪を倒していきますが、そのバットマンの中にも暗い影があります。しかし、バーフバリの場合は全くその暗い影がありません。完全なる王であり、悪は単純にその完成された王をただただ妬むだけなのです。
多分、通常なら単純にこの妬む工程を深刻に描画し、妬みに同情を描くのかもしれませんがこの映画では全くその描画がありません。妬んだ奴が悪いから罰する。だから痛快で楽しめるんだと思います。
実は、この「王の凱旋」はバーフバリ2で1があるそうです。ただ、それを観なくても冒頭で1のあらすじをある程度時間をとって説明するので観ていなくても大丈夫です。
このあたりがインド文化の優しいところです。

幻想の表現方法

インドの古い経典などに「ヴィマナ」と言う空飛ぶ宮殿の話がある。この映画の途中にも空を飛ぶ船が描かれる。それは、意中の人と結ばれることになり、故郷に王が妃と帰る船のシーンである。多分、感覚としてはその帰路の期間は二人にとって天にも登る時間で非常に素晴らしく幻想的な時間だったことを表したいんだと思います。
このシーンを描く時に、言葉通りの映像を演出として加えてしまう点がインド映画の純粋的な部分だと思います。結局、観ている観客もその映像を欲しているがために、その表現に落ち着くんだと思います。
この純粋さがインドの良さでもあると思います。
インドに行った時に中学生くらいの子供がチラチラと写真を見せてきて、「これを買わないか」と言ってきます。それは寺院に刻まれた彫刻の写真です。
インドには、「カジュラーホー」と言う寺院があります。この寺の周りにはエロい彫刻が施されています。エロいと言っても男女が絡んでいるだけで、日本人にとっては全くなんとも感じないと思いますが、インドの人たちにとっては、それをわざわざ観光客にチラチラと見せることはないと思います。
インドの文化とはまさにこのような純粋さがあり、それがインドの魅力の一部なんだと思います。なので、その表現も大きく飛躍して、独特な表現方法になるんだろうなと感じました。

最後まで痛快、だけど、ちょっと疲れる

この映画はちょっと長いです。ただ全編全て痛快で目を離すことができないですが、非常に面白いです。ただ、最後はちょっと疲れます。
最後は絶対的な悪と戦うことになりますが、この戦い方が半端ない。門を閉じられて城の中に入れないバーフバリ軍、そこを頭をフル回転させて、秘策に出ます。

最近のインド映画はCGと言う技術を獲得し、ありえない表現を簡単に達成してしまいます。多分、それもインドのぶっ飛んだ文化なんだと思います。最後にたどり着くまでに色々なことをやってしまって、最後はそれ以上いかなくてはいけないので、考えられない表現を持ってこないといけなくなります。
それが顕著に出ているのが同じインド映画の『ロボット』だと思います。実際に映画は観ていませんが予告だけでも十分伝わります。


映画『ロボット』予告編

バーフバリもまた、最後の最後はあり得ないことになります。ただ、ここまでくるとちょっと正直疲れてきます。

インド映画を観るとガンジス川の広さに比例するくらいの寛大さに触れることができます。

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