Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

高速道路で気づいた、アインシュタインの功績

Albert Einstein by Philippe Halsman, 1947

先日、横浜から1時間程度で高速道路を使って実家に帰った。私は運転があまり得意ではないので、もっぱら妻が運転して帰る。道中、私が子守をすることになる。

大抵はしりとりをしているが、さすがにそれも飽きる。その次にやるのが、適当なクイズごっこだ。小学生にもなったので、最近は計算式や社会、理科の問題を出して答えさせている。ある程度この歳にもなると色々な話ができるので、大人でも出して置きながら考えてしまうことが多々ある。

そんな中、出した理科の問題がアインシュタイン相対性理論ってこういうことだったのかと思わせられることがあった。

隣の自動車の速度は?

「この自動車は時速80キロで進んでいるとして、今、追い越した自動車は何キロで走っているでしょうか?」という問題を何気なく出した。

大人にとっては簡単な問題だ。80キロの自動車を追い越しているので、単純に80キロ以上出ていることがわかる。そして次の問題は、「では、同じ80キロで走っている車が隣だった場合はどうなる?」と聞いてみた。

何気ない質問だが、この場合はもちろん、同じ80キロの場合は止まって見えることになる。周りの景色が動いていないから、自分たちが「80キロで高速道路を走っている」と感じることができるが、もし、何もないところを2台の車が80キロで並走していたら、お互いは止まって見えることになる。

この時、アインシュタイン相対性理論との関連性を感じることができた。もし、車ではなく光だった場合、自分と光はどう見えるのか。それは2台の車同様に止まって見える。さらに光の場合は全て光でできているので、世界が止まっていることになる。

つまり、光と同じ速度で動くことができれば、それは世の中が止まっていることになる。身近な高速道路での現象は、20世紀最大の発見の基本のところを学習するのにとても良い機会になった。

視点を変えるということ

相対性理論では、この現象をより広く拡張した考えになっている。つまり、ニュートンまでの物理学はあくまでも地球上で考えられていることで、アインシュタインの功績はこの呪縛のようにつきまとっていた地球から大きく観点を広げたところにある。

当たり前のことだが、地球も太陽の周りを公転して動いている。それは、高速道路を進んでいる自動車と同じことで、広げることで、それまでの物理法則ではわからなかったことがわかるようになるということだ。

アインシュタインの功績は確かにその原理を導き出したことが一般的には注目されるが、しかし、一番大きな点は、このように 観測する観点を変えたことではないだろうか。

古典物理から量子力学の観点に引き上げること

そして、今、量子力学を考える上で、この観点を引き上げることがさらに求められているような気がする。

量子論から解き明かす「心の世界」と「あの世」」では、その観点の引き上げの作業を解いているように思う。つまり、古典物理とされるアインシュタイン以前の物理学では、3次元の空間を対象にしていた。このでは観測者である人間を中心とした観点を軸にしている。物理法則の成立としての条件は観測者自体が人間であり、その人間でも同じ状況が起きることとしている。

しかし、量子力学はその条件では解明することができないのではと思う。つまり、再度アインシュタインが行ったような観点の変換が必要な気がする。そして、量子力学の場合では、それはもっと現代のオカルトに紐づくような4次元、多次元の世界をどこまで想像できるかだと思う。

 

量子論から解き明かす「心の世界」と「あの世」

量子論から解き明かす「心の世界」と「あの世」