先日twitterで高須先生のつぶやきを見た。
香山リカさま誤解です。
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2016年12月1日
僕たちは、デート中、日章旗と旭日旗の前で人だかりしていたので、それを背景に記念写真を撮っただけです。僕たちはデート中イデオロギーの話しはしません。弱者への優しさはイデオロギーと関係なく共有しています。 https://t.co/EuQeuUb6yg
この内容は精神科医の香山リカが高須先生が投稿した、街宣車前での写真に対して右翼呼ばわりのつぶやきをしたことに端を発している。写真をよく見ると、街宣車からは程遠く、群衆の前で写真を撮っていることがわかる。
前後の流れや文脈をよく観察すると状況がよくわかるのに、それを断片的な情報で断定的に口外していることと言える。その事に対して高須先生は誤解だと説明した
ネットの情報は全て断片的な情報
しかし、よくよく考えるとネットの情報は全て断片的だと言える。特にSNSで流れてくる情報などフォローしている人びの断片でしかない。それをどこかのタイミングで目にする事になる。まず、ネットを使っている以上このことをよく理解しなければいけない。その上で判断が必要になってくる。
しかし、香山リカほどの精神科医がこの状況に気づいていないとは言えないだろう。多分、彼女の知り合いにはネットに長けた人も存在しているはず。それなのに、結果的に断片的なつぶやきで判断しているこれは一体どいう心理が働いているのだろう。
心理学の心理を分析するのはなんともおかしな話だが、少し考えたいと思う。
人は記憶の中ではつながっていると思っている
たぶん、この状況を引き起こしているのは個人の記憶の中で全てを繋げてしまっているのではと思う。カニッツアの三角形という形がある。(図を参照)これは、三角形の形を描いていないのに三角形が見えてくる図である。
まさに、ネットの世界ではこの状況を生み出す断片的な要因が非常に多い。閲覧している側はほぼ全ての人がこの見えない三角形を勝手に想像している状態だと言える。
とても優れた精神科医の香山氏でもその状況に陥るのだから、普通の人はもっとその状況になるんだと思う。
ネット以外も全てこの状況
しかし、よくよく考えるとこれはネットだけのことだとは言えない。人の記憶など全て断片的な状態だと言える。記憶力は人によってそれぞれ違うが、今まで覚えた事がある程度時間が経つと忘れてしまう。つまり、意識に上らない状態だと言える。ということは記憶自体も全て断片的な状態だと言える。なんとなくつながっている様に思っているが、それは断片的につながっているだけで決して全てが正確につながった状態で記憶しているわけではない。しかし、それをつながっていると勘違いしてしまう。
意識のくせの様なもので人は繋がりを探してしまう。ネットでも生活でもその事をつながっている様に勘違いしてしまうので、勘違いがなくならないのではないだろうか。
私はあまり人の気持ちがよくわからないので、勝手に人の気持ちを想像してしまい勝ちだと思う。なので、勘違いが非常に多い。