息子が映画『君の名は』のサウンドトラックが欲しいと言われ。休日時間ができたので、息子と2人で買い物に出かけた。娘が熱を出してしまい、父と息子で買い物に行くことになった。
そして、久しぶりにCDを買いに行くというお題に難しさを感じた。
CD屋がそもそもない
男2人で時間もたっぷりあるので、気の向くまま足の向くまま出かけた。いつも行ってるショッピングモールとかではなく、ちょっと遠くに向かおうと思った。電車に乗り少し離れたショッピングモールへ。
全く計画はせず、ただただ、CDを買ってぶらぶらすることが目的だった。「CD屋などすぐに見つかるだろう」っと思っていたが甘かった。大きな駅前ショッピングモールをあっちへ行ったりこっちへ行ったりとグルグル回ってしまった。
そもそもCDショップとして掲げているお店がテナントとして入っていないのだ。時代の流れを感じた。仕方なく、本屋には何かしらあるだろうと勝手に思い込んでいたので、本屋を始めにあたってみた。案の定CDが置いてあった。
CDが該当の物か見当がつかない
さて、なんとかCDを見つけられた。新発売のCDで、さらに映画自体ヒットしたので、本屋にも数枚のCDが置いてあった。
しかし、さらに課題が残されていた。この「人間開花」は確かに「君の名は」で使われたいた曲が入っているが、私にはその曲のタイトルがわからず、本当にこのCDが私たちの求めている物なのかが非常に不安になった。
初回限定と書いてあるので、通常のものよりもコストが高い。このCDのパッケージを破り視聴することすらできない状況で、自分たちの記憶(脳内)にある楽曲とこのCDに収録されている楽曲が同じものなのか全く見当がつかなかった。
さらに、今回のもう一つの課題は息子の初めてのCDであることだった。
初めてのCD
誰しもが物心がついて初めて音楽と触れるときは、とても印象に残ると思う。なので、この時代にデジタルデータではなくCDを自分のお金で購入させようと思った。物質的な何かがあり、それに音楽というものが象徴されていると思ったので、形のあるCDを購入し、音楽を買うという行為をさせたかった。
そんな、最初のCDになると思うとこの楽曲問題は大きな問題だった。店頭にはこの初回限定版しかない。さらにその場でサントラを調べて同じ曲が入っていることを確認した。確かに同じタイトルの曲は収録されているがバージョンが違っている。もし、曲を聞いた時に多分息子もバージョンが違うことに気がつくだろう。そんな違和感があり、さらにコストが通常盤よりも高いとなると、これは買わないほうが良いと判断した。
ここで痛感したのがデジタルに慣れすぎてしまい、ネット以外での買い物が難しくなっていることだった。ネット上であれば、このCDに収録されている曲がすぐに聞けて、他の選択肢も確認できる。
リアルの世界では、まずCDショップを探し、CDを探し、内容が確認できないまま購入する。しごく当然の事で数十年前までは当たり前にやっていたことだったが、ここまでネットに染まると全ての工程が難しくなっている。いかに自分がネットを活用しその利便性に染まっているかを実感した。
全てが便利で効率的な社会
偶然にも出発前にこちらのブログを拝見していた。
私自身は他の記事でも挙げているように、世の中が効率化を求めるのは、人間の本能に近いものだと考えている。だからこの状況が悪いとは決して思わない。むしろもっと効率になる事が人類の持っている好奇心を満たす行為だと感じている。
noriyasu-katano.hatenablog.com
ただ、ネットの世界はより効率的になり、買い物を物質世界で購入する機会もどんどん減っていくだろう。ネット世界と物質世界の持っている非効率な側面はどんどん差が開いていき、その開きはとても微量のストレスとなり塵積もっていくのだろうと感じた。