Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

「言ってはいけない」が本当に言ってはいけないことだった件

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先日ブロゴスの記事を読んで感銘を受けました。

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この記事では、10月号の文芸春秋に掲載された橘氏の記事について書かれている。記事の内容は日本人がなんとなく思っているけど決して口にはしない事について書かれている。それは、経済格差が非難されて、貧困が問題視されている。そのための施策なども話されているが、結局この貧困を生みだしている根源とされているところは、知能格差だと明確に言っている。

誰もが気付いていてなかなかそれを口にできない。しかし、本来問題視しなければいけないのがこの知能格差なのである。では、この知能的な格差を生み出しているのは何か。単純に考えると教育となってしまうのだが、そこが大きく違っている。

この知能格差を生み出している本当の要因は遺伝だと言っている。本書から『知能の遺伝率はきわだって高く、論理的推論能力は68%、一般知能(IQ)は77%とされている。』と言われているように遺伝と知能の関係性がわかってきている。

この事は、どうしようもない事を言っているのではなく、本来政策などもこのような事実を踏まえた上で考慮しなけばいけないという事だ。

新書『言ってはいけないこと』

さらに新書ではより広範囲にわたるタブーの内容が明確な数値に基づいて説明されている。例えば、人種的な壁にも踏み込んで記載されている。日本人の特徴として、生真面目な気質があるが、このことは脳の構造によるものだと述べている。

人間を安定させるためのセロトニンという脳内物質がある。これは安らぎや安心している状態に分泌される。しかし、セロトニンの分泌が多くなってしまうとうつ病や不安を多く感じてしまう要因にもなる。この分泌量が日本人と欧米人とかと大きく違っている。そのため、日本人は保守的な側面が強く、うつ病になりやすい原因でもある。

その他、男女間やさらに見た目での差別などの原因にも話が及んでいる。

自分を棚にあげる

このことは事実であり、よく理解しなくてはいけないことなのだが、いざ自分に置き換えると非常に残酷なことだと思ってしまう。例えば、ウチの子供の将来を考えた時、親としては良い職業について欲しと願うが、結局それを実現する知能が遺伝的なもので、自分から受け継がれたものだと思うと、なんともやるせない。

しかし、これからの世の中を考えるとすでに判明されている様々な研究結果などをもとにより現実を直視して多くの仕組みを見直したり作ったりする必要があるのかもしれない。メディアでは売り上げや視聴率を気にしたり、政治家は一票を機にするあまり、本来報道しなければいけないことや、考えなければいけないことに蓋をし続けている。

もっと効率的に人類の発展を考えるのであれば、やはり「言ってはいけないこと」を言う時なのかもしれない。是非多くの人に読んでもらいたい。

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)