人には認知特性というものがあるようだ。認知特性とは簡単に言うと物事の捉え方に当たるらしい。映画やドラマ、コミュニケーションの内容を自分の理解として捉えるときに、その捉え方は必ずしも全ての人が同じではなく、その方法も人其々それぞれ全く違う。そもそも、それがなければ個性などない。
以前書いたニートの記事には、IQが違いすぎると会話が成り立たない話があった。
noriyasu-katano.hatenablog.com
話的には、これに似ている。
この本には個人の認知特性を6つのタイプに分けて説明している。著者の小児発達医の本田氏を元にしているもので、人が物事を捉えるにはまず大きく3つに分類される。
視覚的なイメージで物事を捉えている人、言葉として捉えている人、音(聴覚)で物事を捉えている人。さらに、それぞれのタイプが2つづつに分かれるようだ。
イメージだけで物事を捉える人や、イメージを言葉に変換して捉える人など、細かく分類される。
著書の冒頭では、大人向けの問題が40問あります。複数の選択肢から、自分の普段の捉え方を選びます。点数を集計すると、自分のタイプが導き出せる。
子供との差
さらに、この本で重要なのは違った捉え方をするタイプとの付き合い方である。
自分を分析した結果、私は「3Dタイプ」らしく、物事を空間と時間で捉えているようだ。つまり、動画のように物事を捉えている。確かに、人に説明する際に、漠然としたイメージを共有し一つの流れを提供するような感覚がある。
妻は言語優先者の「ファンタジータイプ」らしく、映像の言語化などが強いらしい。視覚情報を言語的に解釈しているようで、その点ではお互いの言いたいことなどを共有や共感することができるが、たまに、私の言っていることが理解できなようなことがある。
確かに、職場などに言葉で全て捉えて説明しているような人がいる。そういう人とはあまり共感されない場合がある。夫婦間で、このタイプが大きく違うと離婚の原因になるようだ。
そして、この差を明確にできると子供との付き合い方が大きく変わる。子供の考えが理解できない時があり、この本を読んでみたのだが、子供とのコミュニケーションを取る上で大きく役立っている。
例えば、言語優先タイプと視覚優先タイプの場合、言葉だけの説明ではお互い理解できないようだ。その場合は、図式化するなどしてコミュニケーションを円滑にすることができるらしい。家族間だけではなく、職場でもお互いのタイプを知ることで円滑にイメージの共有ができるのかもしれない。
医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書)
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