Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

日本人が変わるべき方向

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photo by Moyan_Brenn

東京渋谷のトルコ大使館前でトルコ人とクルド人の集団乱闘が発生しました。日本人の警察官が取り押さえたそうです。

www.nikkei.com

この騒動を見て、日本もどんどんこうやって多くの民族の中に入っていくことになるんだろうと感じました。

 島国でなくなる時

日本は今まで大陸から離れ、日本人という単一の文化で発展していきました。しかし、空の便が便利になり、各県に1つの勢いで空港ができて、いろいろな外国人が日本に入ってくる環境になっています。さらに、日本人が安さを求めるために、外国人の労働を求めるため、外国人の労働者としても働くことが昔より楽にできるようになったと思います。

そのため、これから日本もこの小さな国でグローバルな環境が生まれつつあるのかもしれません。そして今回のこの事件はまさにグローバルになった日本の現状を表しているように感じました。今後日本は止めようもなく小さな大陸になり、多くの人種や文化が流れ込み大きな大陸にはない濃厚なMIXされた状態になるように思います。

こういう流れに非常に敏感な純粋な日本人の人達は嫌悪感を感じ、反対運動や差別主義に走るのかもしれませんが、結果的には多勢に無勢の状況で日本はどんどん多様性を求められることになります。また、その状況を楽しめる感覚を自分の中で作り子孫に伝える必要があることを感じます。

日本語の持つ曖昧さでも起きる事態

解剖学者 養老孟司は、日本語を理解し、話している人種は日本人だと述べています。確かに、その国の言語を話すことはその国の文化や感覚を理解できていることかと思います。そのため日本語は日本人の文化と感覚を表しています。

今回のトルコ大使館で起きた騒動の多くの人たちは日本語を理解し、話していた人もいたと思います。その曖昧で融和な文化でさえ、抑えることのできない対立が世界に存在する事を知らされたような気がします。

世界にはやはりまだまだ宗教で起きる対立や顔の形や肌、血で差別される事態があります。日本ではほとんど見なくなったこれらのどうしようもない環境による対立が、今後日本の各地でも起き、さらに単一で育てられた日本人に突きつけられることになります。それらの文化を尊重したサービスが求められ、すべての方に同じおもてなしを重視した日本のサービスに大きな影響を与えるような気がします。

スポーツ界では既に起きていること

そして、いち早くグローバル化が起きているのがスポーツの世界ではないでしょうか。

2015年楽天にドラフト1位で入団が決まったオコエ選手は見るからに日本人ではありませんが、彼は日本の環境で育ち、日本の高校で日本の教育を受けています。多分、甲子園やその報道を見ていて違和感を感じた人も多いかと思いおます。

また、ラクビーの日本代表の多くは外国人の方です。その見た目などにとても違和感を感じながらも日本代表として活躍している姿を見ると日本人として応援してしまいます。この状況は見ている側に「日本を代表する事」「日本人選手」というものを突きつけられているように思います。

既に日本の国技の相撲ではモンゴル出身の力士が支えているます。

日本という国を必死で守ろうとする価値観は、既に日本という国の定義やそれを支える人の変化を考慮しないといけないのかもしれないです。

 

忘れられた日本人 (岩波文庫)

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