Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

息子に『3つの鍵の扉』を読んであげる

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photo by Theen ...

前回の『数の悪魔』に続いて、息子に『3つの鍵の扉: ニコの素粒子をめぐる冒険』を寝る前に読んであげている。仕事が忙しかったり、ゴールデンウィークなどでなかなか読み進めることができなかったですが、やっと終盤に入っています。 

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量子力学を読みやすく、高学年向けに書かれた本なので、難しい漢字も多い本で、最初は途中で飽きるかなと思ったのですが、読めない日があるととても残念に思っていたようです。

少年の甘酸っぱい恋物語が織り込まれている 

内容はよくありがちなストーリーです。それほどさえない少年が今までの通学路に不思議な3つの鍵が付いている扉を見つけます。中に入ってみると一匹の猫がいて、その猫の後をついていくと、机の上にプレゼントの箱がおいてあります。箱を開けると量子の世界に連れて行かれてしまい、量子の世界でいろいろな騒動に巻き込まれてなんとか切り抜けていく話です。

量子の世界で新しい友達ができます。博識な少年と美しい少女です。主人公の少年はこの少女のことが好きになり、少年と少女の甘酸っぱい恋の話も織り込まれています。こんな内容だと、5〜6年生が対象なのかなと感じますが、小学校2年生のうちの息子もはらはらドキドキを楽しんでいるようです。

本に描かれている内容は実際のリアルでも存在している現象

本の中では、不可思議な量子の現象を架空の世界での出来事のように表現しています。量子が物体を通り抜けるトンネルの現象や、不確定性のこと、光の速さの現象など、話としてはフィクションになるのかもしれませんが、実際、量子の世界では起きており、もし、量子力学が完全に解明されれば、現実の世界でも可能は話になります。

まさに、面白い点としてはその点です。話は子供向けに書かれているのですが、量子の難しい世界を簡単に理解するには非常にわかりやすいと思います。

量子力学が数学的に整備されたのは1925年くらいからと言われています。だとするとすでに95年近く研究が進められていると言えます。映画『インターステラー』で見られるように量子力学の研究は昔よりもだいぶ進んでいると言えます。

量子力学 - Wikipedia

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最新のロジャー・ペンローズの著書『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』を読むと宇宙の始まりのさきまで今は数学的に説明がつくことがわかります。しかし、まだまだ、多くの謎に包まれていることもよくわかります。

量子力学を学ぶ上で、また、量子の面白い現象を考える上でこの本は導入の本当して非常によくわかります。たぶん、息子が死ぬ頃にはすでに量子力学が解明され、この3つの世界と似たような世界になっているのかもしれないと思うところがあります。

3つの鍵の扉: ニコの素粒子をめぐる冒険

3つの鍵の扉: ニコの素粒子をめぐる冒険