Apple Watchやgoogle サングラスなどデバイスとユーザーをつなげるインターファイス(対話)の部分が日進月歩で進化しています。マイクロソフトがおこなた開発者向けのイベントで発表した「HoloLens」はメガネ型の端末です。ユーザーがメガネをかけることで現実世界にVRを重ね合わせることができます。
しかし、現時点のApple Watchにしかり、HoloLesにしかり、消費者をターゲットにした端末にとどまっています。
消費者での端末利用では結果的に受け身となる傾向があり、端末の発展や向上に速攻的な効果がないような気がします。つまり、消費者側では技術向上の必要性が薄い。例えば、Adobeや3Dモデリングなどの技術はまさにクリエイターへの供給により、画像しょりやモデリング技術が発展しているのではと思います。
制作面でデバイスとクリエーターの関係性が変わらなければ、デバイスの発展やデバイスが進化することでもたらされる社会の発展ってはない。
音楽を作ツールの例
こちらの映像はvimeoで見つけた音楽ツールのインターファイスの映像です。
円を中心に音をミックスしていくことが伺えます。確かにクリエーターとデバイス(ツール)の対話は、今までの鍵盤やドラムのイメージなど音楽を作成する見た目からは大きく変化していると思います。これにより、成果物は大きく変化すると思われます。しかし、このツールの開発にはやはり今までのインターファイスでの対話が残っていると思います。つまり、音楽を作るクリエーターとデバイスの対話は変化しているが、このツール自体を作るクリエーターとの対話は以前変わっていないのではと思います。
結局、キーボートによるコンピューターとのコミュニケーションは残る
モノを作る底辺の現場で使われている道具(ツール)が変わらない限り大きな社会の変化は見込めないのではないと思います。
この記事はUXの未来にはビジュアルデザインの領域が必要になり、エフェクトなどが多用させたデザインが広がることを言っています。確かに映画『アイアンマン』などの近未来を描いたSFには今のアプリケーションでは考えもつかないほどのエフェクトが使われたインターファイスが描かれています。
すでに、映画『マイノリティーレポート』で描かれたユーザーインターファイスは実現に向かっています。
冒頭で説明した、マイクロソフトのHoloLesもこの発想に近いのではと思います。しかし、実際のこのアイアンマンやマイノリティーレポートで描かれたインターファイスがデータ作成や資料作成にどこまで有効的なのかは不明だと思います。
会社での資料作りは今後どうなるんだ?
つまり、最終的な現場においての道具の変化がない限り、おおきな社会的な変化がないのではと感じます。実際にiphoneなどが復旧したからといって、会社の資料作成の工程が変わったかというと全く変わっていません。ipadやserfaceにより、タブレットでのプレゼンテーションなどのスタイルは多少変わったけれども、その資料の作成はあまり変わっていないように感じます。
結果的に本当の現場、消費者サイドでなくもっとも使われる現場での変化が非常にユーザー発展において重要な気がします。たぶん、コンピューター自体のアルゴリズムが変わらない限り、人はキーボードを使ってプログラミングする行為は変わらない気がします。
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