Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

量子力学が面白すぎる:【ネタバレ注意】『Interstellar(インターステラー)』を見て

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photo by brdonovan

やっと念願のInterstellar(インターステラー)を見ることができた。はっきり言ってめちゃめちゃ面白い映画だと思います。クリストファー・ノーラン監督の作品は科学的で哲学的でありながら、映像のセンスが抜群にかっこいいのがとてもしびれます。

前作2010年公開の『インセプション』もかなりぶっ飛んでいるが内容としては科学的で哲学的な映像だと思います。忘れないうちにこの感動を書いていこうと思います。

パラレルワールドをビジュアル化した世界

一番感動したのは、ブラックホールの境界に突っ込んだ主人公がみるパラレルワールドの描写は凄まじいと感じました。映画公開時に注目されていたのは相対性理論に基づいたブラックホールの描写ですが、それよりもすごいと感じたのがパラレルワールドの描写だと思います。主人公がブラックホールに突っ込み、その後、娘とのコンタクトを行う部屋に閉じ込められるところです。

ここでは延々と続く娘の部屋の本棚が何重にも重なりあい、時間と空間が融合している描写が非常時美しく描かれていると思います。現実の多次元の世界がこのような3次元的な表現になるとは思いませんが、多重の空間と時間が重なる表現としてはわかりやすいと思います。また、それぞれの線がが全ての3次元につながっているところなど圧巻です。

そして、ここで面白いのが単純な見方をすると、幽霊側の立場から作られているところが最高です。量子力学の世界を突き詰めていくと、魂というものが3次元の法則では理解できないものだと思って仕方がありません。そう考えると、インターステラーのこのシーンで描かれている世界は現実的で理にかなっている表現だと言えます。

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つっこみ所が多々あるのは事実

確かにこの映画には突っ込みどころが多々ある気はします。例えば、ホワイトホールとブラックホールに突っ込むシーンなど。物理的な描画は確かにすごいのですが、実際にそれらに突っ込んだときに本当に物理的なものが存在できるのかがわかりません。

何かの本で読んだときは、ブラックホールに突っ込むと体自体が伸びてペッチャンコになってしまうようなことも読んだ気がします。なので、体や、宇宙船自体が体型をキープするのが可能なのか疑わし部分だと思います。

映画コンタクトでも同じように次元を超える描写がされています。表現としてはこの表現に近い気がしました。

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 あとは、最後のシーンでやっと娘にあえたのに娘の方が父を拒むのは若干無理がある気がしました。確かに浦島太郎状態でこの時代にはいてはいけないというのは理解できますが、たぶん、量子力学が解明されて時空の移動などが安定的に扱うことができれば、年齢的な前後がおきるのは多発すると考えられます。

となると、すでに宇宙ステーションができる技術があるのであれば、そのような状況は一般的で当たり前の世界になっている。なので、そのような人たちのへの精神的なケアなども発展している感じがしました。まっ映画的な演出だと言えます。

人がなんとなく持っている感覚

もう一つ解釈として面白いと思ったのは、重力を超えるものが愛だという点です。確かに人間が存在する前からあり、科学などでは解明できな存在でとても量子的だと思いました。その愛が、次元を超えて空間時間を超えるのは非常に面白いと思いました。

5次元に閉じ込められて、現実世界の娘とコンタクトを取る部分は同じ場所に止まってしまう幽霊の念と非常に近い解釈だと言えます。そして何より面白いのが、過去の決定は未来の自分が決めているというところです。これは量子力学的にも話題になっているところだと思います。

tocana.jp

まさに、インターステラーで描かれている世界は近未来の地球の姿を描いているように感じました。量子力学の解明が達成すれば現時点で問題なっている現象が全て解明するのだはないかと感じます。

最後に、5次元の世界から3次元の世界に戻るシーンなどは、他の映画や漫画などでもよく描かれています。ホワイトホールに入った主人公たちが多次元の世界と接触するシーンなどは漫画アキラで金田がKと接触するシーンと非常によく似ていると感じました。

たぶん、私たち人間はどこかでこのような感覚を感じているんだと思います。