先日(2013年12月8日)にNHK 大河ドラマ「八重の桜」が完結いたしました。1年間、なんだかんだで観ていました。新島八重の生涯を描いたドラマです。戊辰戦争が前半の山場になり最後は日清戦争から日露戦争になります。
私にとって面白いと感じたのは、最後の日清戦争から日露戦争あたり、明治維新後日本が近代化に向かうなか、戦争という選択肢を歩んでいくさまが面白いと感じました。
加藤陽子の『それでも、日本は「戦争」を選んだ』でも日清戦争の様が講義されています。私自身歴史に興味が全く無く、まだまだ考えや知識がないのですが、この当時の情勢を読みとくと、その当時日本は欧米諸国から不平等条約を結ばされそれを改善するために戦争という手段をとったのだと思います。
不平等条約では日本が将来に向けてこの状態で日本が大国の言いなりになることは選択できない状態だったと言えます。
ドラマでは、このあたりが一応描かれていますがあまり詳しく表現されていません。戦争へ向かう庶民の様子や心情などを中心に描かれています。できれば、その国としての戦争を選ばなければいけない状態ももう少し説明してもよかったのかもしれません。
戦争を賛美する訳でも、戦争に向かってくれというわけでもないですが、政治の手段としてまず戦争という手段もあるのだと理解出来ます。ただ、やはり当時の戦争への価値観、数千万人が犠牲になる現実を知る前と後では大きく違うと思います。
八重の当時はやはり今よりも安易に戦争を考えられたのだと思います。
- 作者: 加藤陽子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2009/07/29
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