カンブリア紀とは「進化のビックバン」と呼ばれる、5億4300年前から4億9000年前の時代をさします。この時代の地層から最初に化石が見つかったのが、英国ウェールズのカンブリア山地でした。そのため、この時代をカンブリア紀と呼ばれています。
この時代の化石群は驚くほど保存状態がよく、カンブリア紀には多くの生物が爆発的に発生し、消えていったとされています。 しかし、今までカンブリア紀の爆発的な生物の発生原因ははっきりと解明されていません。 本では今までと全く違った角度での発生原因を唱えています。
一番単純な説明としては、カンブリア紀の環境が非常に安定しており、進化に適していた環境条件だったとことです。この説明での環境条件とは物理的な要因と生物的な要因のことをさしまた。しかし、この説明はカンブリア紀に生息していた、クラゲや多毛類似よく似た生物の繁殖方法と矛盾している事がわかりました。その当時のクラゲなどの繁殖方法は現存する子孫の卵より大きく生まれます。これは卵のなかで十分に成長することができ、孵化した状態でもすぐに環境に適応できる事を示していまた。これは、生存するための環境が厳しい事を意味しています。
カンブリア紀の生物として特徴的なのが外部形成の発達と言われています。つまり、皮膚や甲羅、殻などの発達です。これらの発達が何らかの環境原因で引き起こされた事です。 内容が難しくあまり十分に理解していないのですが、この本の中では今で進化(このような外部形成の進化も含め)とは物理的な環境条件と生物的な変化とされてきました。
例えば、キリンの首が長くなったのは高い所にある草を取るためなどです。本の中ではそれ以外にも重要な淘汰圧があると述べています。それが本のなかでは光だと述べています。もちろん光は地球の誕生からあった訳で、その当時にも太陽光線に降り注いでいたと思いまた。
そして、その障害はそれまでの生物にとっては大きな壁になっていたのでないとされています。カンブリア紀の爆発はこの光から自らを守る外部形成を形成されたとされています。 本ではカンブリア紀の解説から眼の発達などを解説しています。この本は非常にショックでした。今まで自分が信じていたのはやはり一般的な進化の行程だと思っており、光とい着眼点がとても新鮮でした。
- 作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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