天野祐吉×佐藤可士和 トークセッション 1/6 - YouTube
1979年4月に創刊された『広告批評』が今年(2009年)4月に終わるそうです。30年間、広告というものを批評しエールを送り続けた『広告批評』ですが、やはり現在の広告の形が大きくかわったことがうかがえます。 インターネットの出現により、新聞が読まれなくなり、テレビさえも視聴率を下げています。たぶんそれぞの広告がなくなるということはないと思います。
それぞれ持っていた影響力が均等になっていく感じがします。 本の中で印象的だったのはCMディレクターの中島信也さんの言っていた言葉です。中島信也さんは日清食品カップヌードルのCM「hungry?」です。 【懐かしCM】カップヌードル Hungry? CMの持っている性質として、「レポート」「インフォメーション」「オピニオン」の機能があるといわれています。
「レポート」とは商品の使い心地を伝えることで、「インフォメーション」は商品自体の情報を伝える、そして、「オピニオン」とは企業が自社の考え方を伝えることです。 CMは今後この「オピニオン」をもっと伝え、本来CMが持っている力を十分に活かせばよいと言っています。 確かに、インターネットの一番弱い部分は企業のオピニオンなどを伝えるための影響力は非常に弱いです。15秒から30秒で人を引き付けることができるCMは非常にすごい力を持っています。
しかし、インターネットには全くそういった一瞬のインパクトいうものはありません。 蓄積された情報をユーザーの求めるときに求めたいだけ提供できるインターネット。その利点としてはCMの持っている「レポート」と「インフォメーション」の機能はCMよりも優れています。 テレビ広告が出現し、新聞広告とのすみわけをしたように、今後も広告としての住み分けが重要になってくる感じがします。
広告も変わったねぇ。「ぼくと広告批評」と「広告の転形期」についてお話しします。
- 作者: 天野祐吉
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2008/11/28
- メディア: 単行本
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