Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

眉つばから真実へ~『オーパーツ大全』

出典世界最古、2100年前のコンピューター『アンティキティラ島の機械』 : カラパイア

人類の歴史上今までにいろいろ文明が発達し滅びてきました。 そして、今、考古学はそれらの歴史を今の観点からさかのぼって研究されています。その中には今の歴史の価値観からは想像もつかない物がまれに存在します。そのことからオーパーツ(Out of Place Artifacts)の研究が進まずにいます。

つまり、現在の考えや価値観で過去の状況を判断することがそもそもおかしな価値観が生まれてくると思います。今の科学や技術が最先端であり、数千年、数万年前の文化は未熟であるという価値観が間違った見方をしがいがちだと思います。

雑誌ニュートンで「アンティキティラのコンピューター」に関しての記事が掲載されていました。アンティキティラのコンピューターとはギリシャのアンティキティラで見つかった古代のコンピューターといわれています。


The Antikythera Mechanism (360 degrees version ...

円形の物体に数ミリ間隔で刻みこまれ、そのことから何か歯車の一部と解釈され、それは古代のコンピューターではないかといわれてきました。 しかし、このモノ自体は古代にそれほどの技術はありえないということで、オーパーツとされてきました。

ちなみ、にここで言う古代とは今から2000年前紀元前1世紀のことらしいです。現在イギリスの研究機関とヒューレッドパッカード社などの協力でこの歯車の謎をとくプロジェクトが行われました。 結果的にこれはやはり数十個の歯車からなり、暦を図る機械であったことがわかりました。 オーパーツの多くは現代の人が現代の価値観で過去のものを解釈し、誤った認識のものがほとんどだと思います。

結局、オーパーツって…

人間の胴体を型どり、顔に部分に装飾を施したものがたまたま、現代の宇宙服に似ていることで未来人や宇宙人の類に解釈されてしまったりと現代の常識を過去の価値観に無理やり当てはめようとしていることがあります。これは単純な誤解なのではと思います。 

 『古代文明の謎はどこまで解けたのか』シリーズではその誤解をいろいろ解明しています。

古代文明の謎はどこまで解けたか〈1〉失われた世界と驚異の建築物・篇 (Skeptic library (07))

古代文明の謎はどこまで解けたか〈1〉失われた世界と驚異の建築物・篇 (Skeptic library (07))

 

確かに古代文明の多くはまだ立証できるまでの資料や出土品、言語の解読などが進んでいない状況で、いろいろと仮説を立てやすい状況ではあると思います。

しかし、だからと言って古代の人間が何もできない類人猿に近い生活を送っていたかというと決してそうではないと思います。
ここ数年の携帯電話やコンピューターの発達はすさまじいものがあります。たった数年で人類は今まで考えられない発展がとげられたといえます。 人間の好奇心と想像力それに実現力があれば古代の文明は今の価値観で考えているものよりはるかに優れているといえます。

今回のアンティキティラのコンピューターはそういった意味で非常に興味深い発見だったといえます。


「アンティキティラ島の機械の謎」解明プロジェクト、ギャラリー方式でご紹介 « WIRED.jp

 

オーパーツ大全 (知の冒険シリーズ)

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