ピタゴラスと言う名前は誰もが一度は聞いた事があるのではないでしょうか。彼は紀元前580年頃、ギリシャのサモス島に生まれた数学者です。しかし、彼の活躍していた時代は数学という概念がありませんでした。 彼の本当の職業はある秘密教団の創始者だったのです。 それが「万物は数学である」と訴えるプタゴラス教団です。
彼らが興味を示した数字の一つに「完全数」があります。
完全数は一つの整数の約数をすべて足してももとの整数にもどる事です。例えば6の整数は3、2、1これをすべて足して元の6になります。 6=1+2+3。その他に28も完全数です。28の約数は1、2、4、7、14です。これらすべてをたしたら28に戻ります。
ピタゴラス教はとても厳格な菜食主義でしたが、豆は睾丸に似ているから食べなかったらしいです。 ピタゴラス教はさらに「ピタゴラスの定理」に代表されるように平方根の達人でした。例えば彼らは平方数が奇数の数列の和になることを知っていました。22=4=1+3、32=9=1+3+5、42=16=1+3+5+7。
そして彼らは無理数も発見しました。
無理数とは分数に書けず、無限に続く循環しない少数の形でしか書けない数の事です。π(円周率)も無理数です。
そして2の平方根もまた無理数です。 映像は月の北緯60度付近にあるピタゴラス・クレーター(直径120キロ)の映像です。
天才数学者たちが挑んだ最大の難問―フェルマーの最終定理が解けるまで (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
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