Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

天才とは-『脳の中の幽霊』<その7>

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photo by ell brown

「純金に金箔をはり、百合の花に絵の具を塗り、スミレに香水をかけ、氷をなめらかにし、虹にもう一つの色をつけ加える…は無駄で、ばからしい、余分なことでありましょう。」

シェイクスピアの一文です。シェイクスピアは現代に残る有名な演出家、作家、脚本家です。彼の文章は美しく当時の誰もが心を奪われたそうです。

シェイクスピアアインシュタインのように今日までに我々は天才と呼ばれる人たちを多く知っています。彼らの発想はどこからくるのでしょうか?

サヴァン症候群と呼ばれている人たちがいます。

彼のIQは低く日常を私たちと同じように普通に過ごす事が困難な方が多くいます。しかし、このサヴァン症候群の中にはまれに天才的な能力を持った人たちがいます。年月日を言うだけでその日が何曜日かをいいあてたり、膨大な桁の計算を瞬時におこなったりする人もいます。その他にも物を見ただけでその見た物の大きさをズバリいいあてたり、時計等を見なくても時間を秒単位で答える事ができる人もいます。

彼らの脳はある一部の機能だけが特化してしまい、その他の領域の成長を妨げてしまったのではないかと本では解釈しています。しかし、サヴァン症候群で天才的な才能を持っている人の多くは独創性が弱い傾向があります。 

ここで脳の特化した才能の話がでたので、本の中に書いてあるもう一つの話をメモっておこうと思います。 

脳の進化の過程で私たちは、必要に応じ知識を増やしてきました。その時に私たちは短い間での劇的な成長が必要だったと考えられます。それをもっとも簡単に行えるのが、それらの知識や行動に執拗なフォルモンやモルフォゲン(発生途上の生物の形態や大きさをかえる化学物質)を増加させる事です。

しかし、これらの物質は極部的に影響を与える事ができないので、全体的に成長することになってしまいました。それが脳が大きくなった理由だと考えられています。

脳のなかの幽霊 (角川文庫)

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