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Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

反抗期?-『脳の中の幽霊』<その6>

http://www.flickr.com/photos/55321892@N07/15449765833

photo by 7H3M4R713N

フロイトの心理学の中でエディプス・コンプレックスエレクトラ・コンプレックスという症状があります。これらは息子や娘が自分の両親に対してもつ性的感情を表しています。

エディプ・コンプレックスは息子が母親に対して性的感情をもち、父親をライバルと思う気持ちです。 そしてエレクトラ・コンプレックスは娘が父親に抱く性的執着です。これらは成人していくにつれ抑圧され解消されていきます。しかし、精神患者などにこの症状が強まるケースがあるそうです。

両親に対する性的な感情が強まる原因

カプグラ・シンドロームといわれる症状は「自分の親は偽りの存在で、本当の親は他の地にいる」と妄想を持ってしまうそうです。

フロイト的にこの症状を解釈すると、患者は自分が親に対する性的衝動を抑制するために自分の親は他人だと言う解釈をもってしまうらしいのです。しかし、本の中では辺縁系の支障によるものと推測しています。

患者は幼少時に事故を起こし頭に強い衝撃を受けた経験がありました。しかし、その後、順調に回復しある一部以外は完璧に治りました。そのおかしくなった一部が自分の親を認めない行為を生み出していたそうです。

その事故により視覚と扁桃体をつなぐ経路が断たれたため感情をつかさどる辺縁系がうまく作用しないという状況が起きていると推測しています。 辺縁系は脳内で感情を働かせる部位でその中に扁桃体が存在します。感覚器からの情報は一度この扁桃体に集められ海馬をとおり大脳新皮質や自律神経など脳の必要な部位に情報を送ります。

例えば、親の顔を見たときに視覚器官が扁桃体に情報を流しこの顔が親の顔であると判断します。親と判断した辺縁系は自立神経などに発汗などの指令をだし肉体に変化をもたらします。しかし、本に出てくる患者の場合は視覚器官が扁桃体に情報を流さないためにすこし「あたたかい」気持ちがあるが親と認識できない、そこで妄想のような判断を起こします。

私の知っている話に「自分の親が巨人の堀内監督だと」主張している患者の話を聞いたことがあります。 たぶん、この患者に過去事故か何かで頭に衝撃を受けた経験があるのではと思います。私の推測ですがこの症状も扁桃体からの入力がなく自分の中に起きる感情を整理するために妄想を働かせている可能性があります。しかし、その妄想を働かせる対象が自分の父親像にちかい人物を選んだとしたら、そして、その理想像が堀内監督だったら、この妄想を脳内の支障によるものと判断できると思います。

脳のなかの幽霊 (角川文庫)

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