Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

養老孟司

ベネディクトが予見していた日本の未来〜『菊と刀』を読んで

『菊と刀』を一章ごと細かく読んできました。自分の中でも常々「日本人ってどうしてこんななんだ」と残念になることがあり、今回それが色々と理解できた様に思います。もちろん自分自身が日本で生まれて、日本で育っていて、99%日本人に囲まれた生活をしてい…

Netflix『World Wide Country(ワールド・ワイド・カントリー)』を観て

「ラジニーシ」もしくは、「Osho(オウショウ)」という人物を知っていますか?Netflixの『World Wide Country』を観ました。このドキュメンタリーを観て初めて知りました。大変興味深い内容なのでブログに書いておきたいと思います。 「ラジニーシ」という…

差別というのがなんとなくわかった気がする

東京医科大で女子受験生の採点を一律で減点していることが発覚した。 news.livedoor.com これに対して、サンジャポのレギュラー西川女史が興味深い発言をして話題に挙がっている。「そもそも、女性の方が優秀で、女性を全て合格にしてしまうと眼科医と皮膚科…

自殺者が増えるのは当然〜エドワード・T・ホールの『かくれた次元』を読んで

Day 25 まだ読んでいる途中だが、色々と考えさせられる本なので書き留めておきたい。 この本を読むきっかけは、養老孟司の「遺言」の中で紹介されていたので、早速amazonでポチりした。 遺言。 (新潮新書) 作者: 養老孟司 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2…

科学的な解釈の限界ー『科学は心霊現象をいかにとらえるか』を読んで

Day 2 ここ数年量子力学と意識や精神、心霊に関する本を読んで来たが、この本もまた非常に興味深い本だ。 著者のブライアン・ジョセフソン氏は1973年にノーベル物理学賞を受賞している物理学者である。超電導同士のトンネル効果(ジョセフソン効果)の計算式…

横浜トレンナーレ2017『島と星座とガラパゴス』の公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」ラウンド1に行ってきました。

今日はここ 横浜トレンナーレ2017の最初のイベントで行われた養老孟司氏と布施英利氏の対談に行ってきました。師弟関係のお二人の話は曖昧な部分が多く、公式の対談というより、何気なくきた二人が色々とテーマに沿っているようないないような話をしておりま…

「唯脳論」養老孟司(著)筑摩学芸文庫

photo by ul_Marga 「バカの壁」の著者として有名な養老孟司氏のもう一つ有名な著書です。私の勝手なこの本の解釈ですが、脳も一つの臓器としてとらえ、思考とはその臓器の運動と述べていると思います。つまり、胃が胃液を出すように、脳にとっての胃液が思…

「脳と生命と心―第一回養老孟司シンポジウム 養老孟司シンポジウム」哲学書房

photo by EuroMagic プッシュー。これもまったくわけわかりません。 頭の良い人たちが脳のことを話し合っていました。 「唯脳論」で有名な養老孟司さん。彼が彼の好きな人たち(?)を集めて話し合おうってことで開いたシンポジウムをまとめたものです。

地図がよめません。-『脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ』メモ

photo by jetheriot 前回のおさらい風に書き出されている『脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ』は前回の内容がまとめられていて非常にわかり易いです。その中で前回触れていないと思われるトピックスがあったので記述しておきたいと思います。 …

禁煙の方法-『脳の中の幽霊』<その9>

photo by Philippe Boukobza 人間の想像力はすごいと思います。想像妊娠という症状があります。赤ちゃんが宿っているかのように思ってしまい、体型も変ってしまうそうです。 想像妊娠と思われる女性の例 本の中での症例は一人の女性の話です。女性は妊娠九ヶ…

アメリカンジョークって本当に面白い?-『脳の中の幽霊』<その8>

photo by planetc1 なぜ、人は笑うのでしょう。 そのメカニズムを本の中では、緊張感と開放にあると言っています。状況が進むにつれて緊張感が増していく、状況が深刻になると人の辺縁系は次の変化に備えようとします。そして、その状況がある状態の発見によ…

天才とは-『脳の中の幽霊』<その7>

photo by ell brown 「純金に金箔をはり、百合の花に絵の具を塗り、スミレに香水をかけ、氷をなめらかにし、虹にもう一つの色をつけ加える…は無駄で、ばからしい、余分なことでありましょう。」 シェイクスピアの一文です。シェイクスピアは現代に残る有名な…

反抗期?-『脳の中の幽霊』<その6>

photo by 7H3M4R713N フロイトの心理学の中でエディプス・コンプレックスとエレクトラ・コンプレックスという症状があります。これらは息子や娘が自分の両親に対してもつ性的感情を表しています。 エディプ・コンプレックスは息子が母親に対して性的感情をも…

中休み-『脳の中の幽霊』<その5>

photo by Iliyan Yankov この本を読んでいると自分の脳へのイメージが180度変わったことに気付きます。 今まで信じられるのは自分の感覚、思考のみと思っていました。しかし、この本を読んでいるとそのすべてが崩れていきます。自分の存在を肯定するのは結局…

頑固者の心理-『脳の中の幽霊』<その4>

photo by HausVonElliøt © 本の中で『疾病失認症』という症状を紹介しています。 この症状は脳卒中の患者に多く見られるそうで、自分が脳卒中で倒れた事、そのために入院したことも十分理解しているのですが、それによって半身が麻痺している事を認識しない…

瞳の奥に…-『脳の中の幽霊』<その3>

photo by Mikleman 人がどのように視覚を利用しているかをまとめてみました。 物を見る現象を知る上で、間違いそうなのが、見たものをそのまま脳内に映し出しているという考え方です。 例えば、まず、物体の倒立像が眼球内に映し出されます。明暗の像が網膜…

透視や幽霊は脳の発火現象?-『脳の中の幽霊』<その2>

photo by Neil Krug 本の中で面白い実験が紹介されていました。 被験者の一方の手でおもちゃの手を不定期にたたきます。もう一方の手を被験者の視界範囲外のところで、不定期にたたかれるタイミングでたたきます。 そのうち被験者はたたいているおもちゃの手…

幻肢について-『脳の中の幽霊』<その1>

photo by Liz Henry 先日「脳の中の幽霊」を購入し、夢中になって読み進めています。 現時点で感じたことがあるので書き留めておきたいと思います。 まず、幻肢の発生原因が、脳の知覚領域への侵入によるものと、本来の知覚領域の見直しにあると述べています…