Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

戦争

日本文化におけるいくつかのテーマ〜『日本人の性格構造とプロパガンダ』

この本は第二次大戦末期にイギリスの社会人類学者が日本人を研究したレポートをまとめた本になります。前回は第一章となる「日本人の性格構造とプロパガンダ」をまとめました。 noriyasu-katano.hatenablog.com 前回の内容にも書きましたが、この本を読むと…

日本人が読むと価値観が180度変わる本〜『日本人の性格構造とプロパガンダ』

『日本人の性格構造とプロパガンダ』はイギリスの文化人類学者ジェフリー・ゴーラーの4つの論文を翻訳家福井七子氏がまとめた本です。福井氏はルース・ベネディクトの『菊と刀』も訳されている方です。残念ながら私はまだ福井氏の翻訳された『菊と刀』は読…

日本は完全にアメリカに支配されていた事が分かる本〜『日本人の性格構造とプロパガンダ』を読んで

相変わらず日本人について自分なりに勉強しています。多分、調べれば調べるほど自分がつくづく日本人なんだなと感じるので、自分を深く理解する上でも日本人を勉強していこうと思っています。 そして、今回はジェフリー・ゴーラーの『日本人の性格構造とプロ…

ベネディクトが予見していた日本の未来〜『菊と刀』を読んで

『菊と刀』を一章ごと細かく読んできました。自分の中でも常々「日本人ってどうしてこんななんだ」と残念になることがあり、今回それが色々と理解できた様に思います。もちろん自分自身が日本で生まれて、日本で育っていて、99%日本人に囲まれた生活をしてい…

死ぬ気でやればなんでもできる〜『菊と刀』を読んで

運動系の部活動をやっていると「死ぬ気でやれ」というフレーズを聞かないことはないのではないでしょうか?「菊と刀」の第十一章では『修養』と題して日本人の「死ぬ気でやれ精神論を解説しています。 しかし、この章のタイトルになっている『修養(しゅうよ…

世間にバレなければ何をやってもいい文化〜『菊と刀』を読んで

今回は第十章「徳のジレンマ」を取り上げます。 この本を読むとつくづく自分の中にある日本人が浮き彫りになり、「確かに、そういう事だったのか」と色々と気付かされます。日本人として日本の文化の中で育った自分を見つめ直す良い機会だと思っています。 …

日本人には善悪の考えが欠落している〜『菊と刀』を読んで

相変わらず、日本人についてルース・ベネディクトの『菊と刀』を元に考察していこうと思う。今回は第九章で「人情の領域」の話。 第九章はタイトル通り日本人の「情」の話で、比較的わかりやすい章だと思う。 第八章までは、恩とか義務、義理の話をしており…

謝らない上司は日本人の典型〜『菊と刀』を読んで

相変わらず、ルーズ・ベネディクト著 越智智之・越智道雄訳の『菊と刀』を勉強中。 今回は第八章の「汚名をすすぐ」を自分への理解のためにまとめたい。 前回第六章、七章では義務と義理に関してでした。第八章も「義理」について書いていますが、この章の義…

日本人の恩に対する考え〜『菊と刀』を読んで

相変わらずルーズ・ベネディクトの『菊と刀』を研究していきたいと思います。 前回は日本人の根底にある階級序列の話をしました。日本人の思考にある階級序列がどんなもので、さらに、なぜそれが日本人の核となってきているのかを菊と刀から自分なりに読み取…

日本人の階級序列への執着はどこから生まれたのか〜『菊と刀』を読んで

ルーズ・ベネディクトの『菊と刀』はアメリカ文化人類学者の視点からよく日本人を考察されていると思う。これは第二次大戦終結直前から日本人を研究した本だが、数十年経った現在でも日本人の習慣として残っている気がする。

日本人の根底にある階級序列〜越智敏之・越智道雄訳『菊と刀』の第一章〜第三章

数年前に購入して一度ブログでも取り上げた『菊と刀』をもう一度読み直している。 noriyasu-katano.hatenablog.com 『虜人日記』を読んで「日本人ってどうしてこうなんだろう」と思い、再度読み直してみた。 『菊と刀』はルース・ベネディクトという文化人類…

結局日本人は何も変わらない。〜小松真一『虜人日記』を少し読んで。

この本は小松真一氏の戦争体験記である。捕虜になる前までを読んで思ったので、まとめておきたい。 どんな本かと言うと小松さんが体験した事を細かく本人が書いている。捕虜になり、ルソン島に移されてから時間ができたので書き残したらしい。それにしては細…

スティーブン・M・グリアという人を知っていますか?〜『世界最大の秘密の暴露』

デイブフロムチャンネルというyoutubeチャンネルがあり、昨年からそのチャンネルを見まくっているんだけど。このチャンネル何が面白いかっていうと、アリ森住さんっていう人が水曜日のコメンテーターで毎週登場します。この人のオカルト系の話がめちゃめちゃ…

【ネタバレ注意】ダンケルクを観て

クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』を観てきた。 「この世界の片隅に」続く、良い映画だと率直に思いました。多分、何も聞かずに映画を見ると、映画の構成自体からわからなくなるんだろうと思った。私は、すでに観に行った同僚から構成を聞かされ…

やはり、おかしいよ。稲田さんとその報道と国会の質疑

日本のゴミメディアの報道はやはりおかしいと感じる。稲田議員が大臣辞任に追い込まれたPKO日報問題で色々なことを思ったから、久々にブログを更新したい。 問題ってなんだっけ? そもそも、この問題ってなんだっけ?という点だが、僕の足りない知識での解釈…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期を読んで)

Instagram 占領期をなんとなく読み終えた。しかし、あまりよく理解できなかったのが正直な感想である。敗戦二日後から誕生した東久邇内閣から2回目の吉田内閣まで5人の首相と6代の内閣の話をまとめた内容だった。 各首相の生い立ちから内閣発足までの細か…

「戦闘」か「衝突」か

南スーダンに派遣された兵士の日報が問題になっている。今更的な感じもするが、野党はここぞとばかり揚げ足を取り始め、メディアも視聴率が稼げるから取り上げる。そして私も、話題にさせてもらう。 news.tv-asahi.co.jp

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期:幣原首相)

ネタが尽きると、読んでいる本をネタに記事を書こうと思うが、読んでいる本を理解しながら書いていくのも毎日だと追いつかなくなる。まだ、なんとか書けるので、今日も「占領期 首相たちの新日本 (講談社学術文庫)」から投稿したい。 前回までは東久邇首相が…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期:疑問)

前回に続いて、今読んでいる「占領期 首相たちの新日本 (講談社学術文庫)」をネタにして投稿したい。前回の続きで、東久邇内閣では、考えかたは現代にも通用する様な思想を持って立ち上げられていた。しかし、それはその当時として余りにも早すぎたのか受け…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?(占領期:東久邇内閣)

過去は変えられないものであるが、過去から学ぶことは多い。前回「日本人の根底にあるものってなんだっけ?」では、最近の話を引き合いに出させてもらったが、今回はもう少し、過去を勉強していきたい。 ある人から紹介された日本の歴史本を読み始めている。…

日本人の根底にあるものってなんだっけ?

去年の暮れから気になっていたのが、日本人が政治に興味がなくなり、表層的な関心ごとに吐出している点だ。しかし、戦前までの日本人の国民性はそこまで政治などに無関心だったのだろうか。選挙の時などメディアは選挙特番を組んで放送しているが、実際投票…

2017年考えていきたい事

今週のお題「2017年にやりたいこと」 特に大した話題ではないですが、2017年が明けたので、今年の自分のテーマというか考えて行きたい事を年の初めにまとめて置きたいと思う。その都度何か思いついた時にブログを更新していたので、あまり続かなかった点があ…

ノーム・チョムスキーの『メディア・コントロール』を読んで

以前、アメリカに憧れて1年半くらい住んでいた。あの頃はただただアメリカ文化への憧れでしかなかった。すでに10年以上前のこと、ちょうど9.11が起きた直後にアメリカに渡った。それから、10年以上がたちノーム・チョムスキーの『メディア・コントロール』を…

『この世界の片隅に』と『君の名は』

Instagram やっと見ることができました。子供たちと行こうと思ったのですが、戦争映画だから嫌だと断られてしまい、会社を休んで見に行きました。 年の終わりに『君の名は』と『この世界の片隅に』で、立て続けに良い日本アニメが放映され、日本のアニメは本…

SEALDsとかに関して

photo by Prachatai すでに安保法案が成立(2015年9月現在)してしまい、だんだんと影も薄れていくのではと思っていますが、ちょっとこの期間にいろいろと思ったので、書き留めておこうと思います。 今まで関心の無かった若者たちが、政治に関心をもち国会の…

アンジェリーナ・ジョリーの映画『UNBROKEN』が日本では非公開

photo by Magdalena Roeseler どこの国にもその国の都合上「あまり国民にみせたくないなー」ということで上映禁止になった映画ってけっこうあると思います。町田氏「未公開映画を観る」という本を読むよよく分かります。 松嶋×町山 未公開映画を観る本 作者:…

なぜ日本が太平洋戦争に向かったのかー『私が伝えたい日本現代史1934-1960』

photo by huangb たぶん、渋谷は今日も元気だろう。「私が伝えたい日本現代史1934-1960」はそんな日本がおかしかった時代を田原総一郎が経験と共に語っている本です。 話は1934年の田原氏誕生以前から始まります。満州事変と226事件がはじめの章で紹介されて…

NHK大河ドラマ「八重の桜」に見られる歴史観1〜それでも、日本人は「戦争」を選んだ<その2>

先日(2013年12月8日)にNHK 大河ドラマ「八重の桜」が完結いたしました。1年間、なんだかんだで観ていました。新島八重の生涯を描いたドラマです。戊辰戦争が前半の山場になり最後は日清戦争から日露戦争になります。 私にとって面白いと感じたのは、最後の…

「戦争」を考える〜それでも、日本人は「戦争」を選んだ<その1>

photo by kirikiri すでに昔の話になっていると思いますが、大阪市長の橋本さんが従軍慰安婦問題で問題発言がありました。その事自体は個人的な意見として、歴史研究家でも慰安婦問題に取り組んでいない、いち市長が従軍慰安婦問題に首をつっこむのもいかが…