Noriyasu_Katano's blog

脳科学や量子力学、政治や戦争に関して、日々の感じた雑感を書いていきます。

哲学

日本人から見た日本人〜『空気の研究』を読んで

またまたつまらない内容だが、自分の備忘録のために。 『菊と刀』を読んでアメリカ人が分析する日本人が何となく理解できたので、今度は日本人から見た日本人を読み解いてみたい。山本七平の『空気の研究』は1977年に出版された本である。山本七平自身戦争を…

死ぬ気でやればなんでもできる〜『菊と刀』を読んで

運動系の部活動をやっていると「死ぬ気でやれ」というフレーズを聞かないことはないのではないでしょうか?「菊と刀」の第十一章では『修養』と題して日本人の「死ぬ気でやれ精神論を解説しています。 しかし、この章のタイトルになっている『修養(しゅうよ…

日本人には善悪の考えが欠落している〜『菊と刀』を読んで

相変わらず、日本人についてルース・ベネディクトの『菊と刀』を元に考察していこうと思う。今回は第九章で「人情の領域」の話。 第九章はタイトル通り日本人の「情」の話で、比較的わかりやすい章だと思う。 第八章までは、恩とか義務、義理の話をしており…

日本人の階級序列への執着はどこから生まれたのか〜『菊と刀』を読んで

ルーズ・ベネディクトの『菊と刀』はアメリカ文化人類学者の視点からよく日本人を考察されていると思う。これは第二次大戦終結直前から日本人を研究した本だが、数十年経った現在でも日本人の習慣として残っている気がする。

ノーム・チョムスキーの言語学『チョムスキーと言語脳科学』を読んで

ノーム・チョムスキーは言語学者と言って良いのか、ウィキペディアによると、哲学者、言語哲学者、言語学者、認知科学者、論理学者といろいろな肩書きがついている。この本は酒井邦嘉さんが書いたチョムスキーについての本である。 チョムスキーはアメリカの…

Netflix『World Wide Country(ワールド・ワイド・カントリー)』を観て

「ラジニーシ」もしくは、「Osho(オウショウ)」という人物を知っていますか?Netflixの『World Wide Country』を観ました。このドキュメンタリーを観て初めて知りました。大変興味深い内容なのでブログに書いておきたいと思います。 「ラジニーシ」という…

Netflix『三島由紀夫 vs 東大全共闘』を見て

秋の夜長、友人の薦めもありNetflixの『三島由紀夫 vs 東大全共闘』を観た。もともと昨年の3月に映画で公開していたものらしい。コロナと会社のゴタゴタでそんな場合ではなかったからこんな映画があったとも知らなかった。 gaga.ne.jp さらに、当時こんなこ…

精神疾患は全て脳の炎症から起きていると思うー『闇の脳科学』を読んで

闇の脳科学 『闇の脳科学』というタイトルに惹かれて購入、読了しました。本の内容はロバート・ヒースという1960年代に活躍した脳科学者の生涯を描いた本です。その当時彼は世界的にも有名な脳科学者と家た人でしたが、現代では全く知られない科学者となって…

日本語の本来の使い方と必要性

あけおめ 更新が途絶えてだいぶ経ってしまった。転職やらなんやらでなかなか更新ができずにいました。 そして、いざ書き始めようと思うとなかなかかけないのがブログだと思います。 はてなブログのUIも微妙に変わってしまい若干戸惑っております。 さて、何…

科学的な解釈の限界ー『科学は心霊現象をいかにとらえるか』を読んで

Day 2 ここ数年量子力学と意識や精神、心霊に関する本を読んで来たが、この本もまた非常に興味深い本だ。 著者のブライアン・ジョセフソン氏は1973年にノーベル物理学賞を受賞している物理学者である。超電導同士のトンネル効果(ジョセフソン効果)の計算式…

量子的価値観を持つ事

エンダードラゴン征伐 映画『メッセージ』を始め、最近、量子的な感覚を持った映画が多くなってきたと思う。例えば『インターステラー』や『インセプション』など、今までの価値観や物理的な法則を超えた状況をリアルに描き表そうとしている。 そして、アニ…

【ネタバレ注意】映画『メッセージ』を観て

映画『メッセージ(原題:Arrival)』を観てきました。ある日突如地球上に大きな物体が、世界12カ国上に現れます。主人公の言語学者は軍の要請により、物体の中にいる知的生命体とのコミュニケーションを図ります。テッド・チャンのSF短編小説『あなたの人生…

デジタルとアナログ

Instagram 『デジタルとアナログ』というタイトルですが、ビジュアルは先日小三の息子がホワイトボードに書いた落書きです。マイクラにはまっているので、キューブを書くのが得意になっています。 本題に入ると、デジタルとアナログの違いを考えたいと思いま…

課題が提供される世の中

前回の投稿で安宅氏の話を出しました。そのセッションでも語られていたのですが、日本人学生がプリントがある前提で問題を解いているというような話がありました。 つまり、学校の先生がプリントを用意して、その問題に答えていく方式です。日本の初等教育で…

引き続き『Media × Tech 2017』の話

前回の続きで、『Media × Tech 2017』のトークセッション『AIが変えるメディア』を題材に描きたいと思う。こちらは佐藤理史氏(名古屋大学大学院工学研究科情報システム専攻教授 )と安宅和人氏(ヤフー株式会社 チーフストラテジストオフィサー)、モデレー…

意識は幻想

量子力学の本などを読んでいると、だんだんと疑問に思えてくることがある。それは、「意識」というものだ。意識とは一体なんなのかと常々疑問に思えてくる。 なんとなく「意識」といるのは幻想でしかない様な気がしてならない。多くの人は意識というのが自分…

横浜トレンナーレ2017『島と星座とガラパゴス』の公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」ラウンド1に行ってきました。

今日はここ 横浜トレンナーレ2017の最初のイベントで行われた養老孟司氏と布施英利氏の対談に行ってきました。師弟関係のお二人の話は曖昧な部分が多く、公式の対談というより、何気なくきた二人が色々とテーマに沿っているようないないような話をしておりま…

2017年考えていきたい事

今週のお題「2017年にやりたいこと」 特に大した話題ではないですが、2017年が明けたので、今年の自分のテーマというか考えて行きたい事を年の初めにまとめて置きたいと思う。その都度何か思いついた時にブログを更新していたので、あまり続かなかった点があ…

芸術を単純な心情表現として教えられる悲しさ

高校時代に美大を目指すため、美術系の予備校に通った。デッサンに夢中になったけど、結局学力の方が及ばず、断念。専門学校に通いCG(コンピューターグラフィック)を勉強したが、今に生きているのはWebの技術だ。 そんな、美術系男子だったので、高校時代…

シンボリズムとコネクショリズム〜第四回AI美芸研に参加して

前回から引き続き「第4回AI美芸研」に参加したことを書きます。 noriyasu-katano.hatenablog.com 今回も石黒先生の話で気になった点を自分なりに解釈して見たいと思います。 石黒先生が最後の検討会でおっしゃっていた「インボリズム」と「コネクショリズム…

なりたい自分を想像し、その自分を演じて慣れる事で夢が叶うらしい。

最近、苫米地英人氏にはまっている。youtubeで彼の動画があり立て続けにいくつか閲覧している。その中でも次の話が非常に興味深く面白かったので、もう少し理解するために、自分なりに話を解釈してみたい。 このタイトルは「苫米地英人「IQを高め、人生を…

人工知能と哲学

Instagram 『人工知能のための哲学塾』を読んだ。ゲームクリエイターの三宅陽一郎氏が書いた本だ。著者のことも人工知能のこともさっぱりわからなかったのだが、FUZEで特集していたのをチラ見して興味がわいた。 www.fuze.dj このFUZEの記事も読もうと思うの…

「言ってはいけない」が本当に言ってはいけないことだった件

Instagram 先日ブロゴスの記事を読んで感銘を受けました。 blogos.com この記事では、10月号の文芸春秋に掲載された橘氏の記事について書かれている。記事の内容は日本人がなんとなく思っているけど決して口にはしない事について書かれている。それは、経済…

一般的な意識って、とんでもなく薄っぺらい。多分、みんな哲学ゾンビ

photo by devilkaty 最近、自分が「哲学ゾンビ」だという事に気づかされる。哲学ゾンビとは、オーストラリアのデビット・チャーマーズによって有名になったぽい。映画のゾンビとは全く異なり、外見は普通の人と全く変わらない、哲学者たちが仮想するゾンビで…

万物に潜むコンストラクタル法則という効率的な流れ

photo by ** RCB ** 量子力学に興味を持ち始め、いろいろと本を読みあさって思うようになったのが、万物の根源が量子でできているということ。非常に当たり前のことだが、しみじみと実感できるようになった。 noriyasu-katano.hatenablog.com その視点で世の…